何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

ウォーク14日目

2013年05月30日 19時50分51秒 | Weblog
5月30日

今日も雨。おかげで9時過ぎまで眠れた。普通、疲れら早く眠れそうなものだと思うが、昨日もなかなか眠れなかった。疲れが激しいと眠れないものなのか、奈良まで歩き切る自信が無くて不安になっているのか、後者かも知れない。

僕は小心者だ。そう思われないように大胆不敵に振る舞っている。他人にと言うより自分自身にたいしてだ。そうやって自分に嘘をついて、俺は弱くは無いんだと思い込ませて生きようとしている。
根が単純だから、嘘でも思い込みが強くなるとその気になってしまう。でも本当は小心者だから、強ぶっている自分と実は小心者の自分のギャップがストレスになって何度も血を吐いて来たのだろう。

バカは死ななきゃ治らない。これからもそのギャップで生まれるストレスと闘い続けていくのだろう。


午後1時半に豊田南中学校に着いた。

講演会場に入って思い出した。昨年も同じ時期にやって来て、生徒達に還暦を祝ってもらった事を。

内容はいつもと同じ、佐藤先生の歴史講話と高橋忠史の歌。頭で「七重の甍」を唄い、最後に「転がる石」を唄った。
60の爺いが夢を実現するために、笑われても、自分が今出来る事を精一杯やる為に、ただひたすら奈良に向かって歩いている事を語って。

授業が終わった後、数人の生徒が握手を求めて来て頑張って下さいと激励してくれた。

ギターを片付けて車に戻ろうとしたら、沢山の生徒達が教室の窓から身を乗り出して、手を降りながら笑顔で「頑張って~。」と叫んでくれていた。
嬉しかった。
60歳を過ぎたって夢を語り、実現する為に行動出来るんだと言う事を本当に伝える為には、やりきらなきゃいけない。
12歳の少年少女に僕が出来る事は、まずは奈良まで歩き切って磐田に帰ってくる事だ。
大人になるって悪くないじゃんと思ってもらう為に。
今日は彼等から大きな勇気をもらった。
どんなに疲れていてもやりきるぞ~。
彼等が大人に失望しない為に頑張るぞ~。

ありがとう、豊田南中学校の一年生達。

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