
沖縄ではお馴染みの芭蕉の木
どれも同じ芭蕉とおもっていたが、果実を食べるのは"実芭蕉"、繊維を取るのは"糸芭蕉"、種類があるようです。
台風の風除けとしても活躍する芭蕉ですが、上質の繊維を取るにはそれなりに手をかけて育てているようです。
硬すぎる物は着心地もそうですが、同時にいろいろな行程のし易さにも大きく影響します。
大きくなりすぎないように"芯止め"といって、上部を切ってしまいます。そこから新たに再生して行くのです。
何度かの芯止めの後、花が終わっていよいよ刈取りです。

水分を多く持つ繊維となる部分の断面図
バームクーヘンみたいでしょ
一枚一枚手ではいで外側の外皮の内側の内皮に、そして上部、下部をそろえます。

さらにナイフのような道具で、一枚の皮に3センチ幅くらいの切れ込みを入れて、足で皮の下を固定し、切れ込みをまとめて掴みながら一気にしたまで剥ぎ取ります。
身体全体でフキの皮剥きをするイメージです。

静かな森の中に芭蕉の繊維を取り出す音だけがリズミカルに響きます。
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