LOUDNESS結成25周年記念アルバムとして、12/27にリリースされた最新作。
このアルバムを聴けば、今後のLOUDNESSの方向性が垣間見えてくる。
実を言うと、「オススメ商品」として掲載しているが、誰にでもお勧めできるアルバムではない。
当初、プロデューサーにラウドネスのアメリカ進出当時の最高傑作と言われている「HURRICANE EYES」をプロデュースしたエディ・クレイマーを起用、と言われていたが(今でもほとんどの紹介サイトでそのように書かれている)、実際のアルバムには「Produced by LOUDNESS」と書かれており、エディ・クレイマーの名はどこにも掲載されていない。
また、エキサイトの二井原インタビューでも、サウンドプロデューサーの野村氏についてはふれていたが、エディの名はやはり語られていない。
客観的にアルバムを聴いても、明らかに「HURRICANE EYES」のサウンドとは違い、特にヴォーカル処理やミックスのバランスを聴く限り、エディ・クレイマーはもちろん、アメリカ音楽業界のプロデューサーが関わったとはとても思えない。
確かに、アメリカ再進出を意識しているのか、リユニオン後の「ただただ重くて激しいだけ」の音楽性から、メロディの幅や曲のシンプルな構成などそれなりにキャッチーな音楽性を持ったアルバムへと変化はしている。
それでも、やはりとっつきにくさは変わらないし、1,2回聴いただけでは耳に残る曲すらない。
あくまでもアルバムトータルのムードを重視しているという点では、リユニオン後の方向性をベースにしている作品だ。
ただ、LOUDNESSファンにとっては、今までとは音楽性が若干違ってきている点もあるので、「今のラウドネスにはちょっとついていけないな」と感じているファンにとっても、今後もLOUDNESSファンであり続けるか、見限るかの判断材料になり得るターニングポイント的な作品だと思う。
1回聴いただけではただのデスメタルアルバムにしか聴こえないので、コアなメタルファン以外のロックファンにはオススメではない。
あくまでもすべてのLOUDNESSファン(第一期しか認めん、という方からすべて好きという方まで)にとって、聞いてみる価値のある作品ということで、ファン限定のオススメ商品です。
ファンならとりあえず買って損はないと思うので、ポチっとリンクを押して購入ページへGO!