車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

玉造温泉:足湯巡りの町歩き in 島根県松江市玉湯町

2018年07月20日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市玉湯町玉造にある「玉造(たまつくり)温泉」の玄関口「玉造温泉駅」。駅舎は昭和10年に建築された木造一部鉄骨平屋建てですが、その後二度の大規模改修が行われています。
青緑色の鋼板葺の屋根は、玉湯町に鎮座する「玉作湯神社」をイメージしたものだそうです。

「枕草子」にも登場する「玉造温泉」。平安の昔より三名泉とされ、規模、歴史ともに島根県随一。 兵庫の「城崎温泉」、鳥取の「皆生温泉・三朝温泉」と共に山陰を代表する温泉地といわれています。

奈良時代開湯といわれる古湯は、少彦名命が発見したと伝えられ、『出雲国風土記』抄にもその記載がある神の湯として知られています。また江戸時代には松江藩藩主の静養の地となり、「湯之介」と呼ばれる温泉を管理する役職も設けられていたといいます。
玉造の名は、この地が、青瑪瑙を使った玉造を生業とした人々の集落であった事に由来し、三種の神器の一つ「八尺瓊(やさかに)勾玉」もここで造られたと言われています。こんな説明をいまさら述べなくても、観光協会のページにいけばもっと詳しく書かれています(笑)

二年前はマンホールだけの為に立ち寄り、入り口だけ見て回れ右した「玉造温泉」。リベンジ(笑)の今日はとにかく楽しみます。
「湯薬師広場」にある源泉湧き出し口の「たらい湯」は、42度を超える熱めのお湯。 美肌の湯として知られる玉造温泉の源泉で、その効果は化粧水にもなっているほどのお墨付き。
無料で持ち帰る事もできますが生憎と旅の途中だし、ここはぶっつけ本番で腕の美肌をゲット。(今度来る時は化粧水の空きボトルを・・・)

玉湯川の畔には岩を積み上げたような湯口があり、その下で足湯を楽しむことが出来ます。ちなみにここのお湯の温度は65度、決して!面白がって湯口に手をつけたりしてはいけません。

とりあえず腕部分の美肌はゲットできた筈なので、足の美肌もゲットすべく川の足湯にとっぷり σ(´∀`*)。五月の陽気の中での足湯は流石に暑く、流れる汗を拭きながら、この後、更に姫神の足湯へ。(笑)

美肌になると有名な「玉造温泉」ですが、実は恋の霊験あらたかなパワースポットとしても有名。 川の足湯の近く、玉湯川の真ん中に、勾玉型の小島があり穴の部分に青い石が置かれています。
実はこれ本物の「瑪瑙(めのう)」!、聞いてしまうと素通りできず、しっかり触ってきました。 といっても今更恋の霊験は必要ないのですが(笑)

「幸せ青めのう」と名づけられた石に触ると、理由は不明ですが(笑)幸せになれるのだそうです。 こんなところでいい年した大人が二人、嬉しがって石に触っている時点で充分幸せな気もします。

「玉作湯神社」の参道へと続く朱塗りの宮橋は、別名「恋叶橋」と名づけられた撮影スポット。 「この橋から神社の鳥居が入るように写真を撮ると恋が叶う」という口コミから生まれた場所だそうです。
カメラ台まで用意されていては、今更と笑われようと、立ち位置を決めて二人で仲良く(*^^*)

恋人のいない貴方(って、誰?)の為には、恋がやってくるという素敵なスポットもあります。 玉湯川沿いに建つ「湯閼伽(ゆあか)の井戸」は、別名 「恋来井戸」と呼ばれています。東屋の中で売られている鯉の餌をまいて、鯉が来れば恋が来る・・・・・!#○`ε´)=○)゚O゚)☆

暑い暑いと言いつつ楽しんだ「姫神広場の足湯」。そうそう、ここにはとても美しい姫神様の像があります。 実はこの玉造温泉の姫神様は、何と「玉作湯神社」の御祭神『湯姫大明神』なのです。

ブロンズ像つながりで、玉湯川沿いにある幾つかのオブジェから、他の姫神も紹介しましょう。 こちらは【大国主命の妻問い神話】に登場する『沼河比売(ぬながわひめ)』。随分と老けて見えるのは、そう見る私が悪いのか、それとも「せんと君」そっくりの顔の所為か(^^;)

勾玉橋のたもとにあるブロンズ像は【佐太大神誕生神話】に登場する『支佐加比売(きさかひめ)』。理由は不明ですが(笑)弓を持って立ち尽くす姫の足元には、産着にくるまれた『佐太大神』の姿もあります。
岩の上からワニを見るのは、【恋山神話】に登場する『玉日女命(タマヒメノミコト)』

他にもたくさんあるのですが、とりあえずこれくらいで(^^;)。 歩きだした足元に見つけたのは「玉造温泉元湯跡」のプレート。ここに元湯があったのは何時の事だったのでしょう。

玉湯町にある考古遺跡「出雲玉作跡」は、宮垣地区の保存と公開を目的として整備された公園。 遺跡からの出土品は「玉作湯神社」に隣接する「出雲玉作資料館」にて、保存&公開がなされています。

花仙山の麓に位置する公園内には、復元された竪穴式住居、玉作工房跡などが点在し、のんびりと古代の歴史に浸ることが出来る場所となっています。
茅葺の竪穴式住居の中から見上げた公園。ゆったりと寛げる緑の芝生、その全域が国の史跡に指定されています。

訪問日:2013年5月27日

 

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