発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

七月後半のあれこれ

2017年08月04日 | 日記

 暑いこと半端ではない。

 7月25日は、小倉、アルモニーサンク北九州ソレイユホールで、ミュージカル「あしながおじさん」を楽しく鑑賞。

 ソレイユホールは昔は九州厚生年金会館と呼ばれていた二千席ほどの北九州市のホールで、パイプオルガンが設置されている。

 孤児院の院長役は、バレーボールの大林素子嬢。もちろん歌って踊る。上背があって舞台映えする。

「あしながおじさん」は、子どもの頃、雑誌の付録でコミカライズされたものを読んだ記憶がある。そのころの雑誌の付録漫画といえば「安寿と厨子王」(山椒大夫のお話ですね)、「へびおばさん」(お父さんの美しい後妻さんは、へび女だった。もちろん作画は楳図かずお。お友達がやってきて、新しいお母さんが鍋焼きうどんを作ってくれるのだけど、その蓋を取ると蛇が!! きゃああああっ!!)。「禁じられた遊び」や「メアリー・ポピンズ」のような、映画のコミカライズもあったのを記憶している。「あしながおじさん」の小説の方は、もうちょっと大きくなってから、親が買ってくれてた文学全集の中にあるのを読んだ。まあシンデレラ物語の延長線上というか、ハーレクインロマンスの源流というか。

  月末は高知。初高知である。四国といえば、松山に2回ばかり行ったことがあるだけで。あとは香川県とはいえ2回行った小豆島は四国と言えるのかどうか。仕事がらみなので地味な旅なのであるが。

 好天に恵まれ、暑いこと半端ではない。ここの暑さには、濃ゆい潮の香りがもれなくついてくるのだ。市街地が、まるで海水浴場のような匂いがする。天神は海が近いし、小倉も海のすぐそばだが、これほど潮の匂いはしない。ということは? バスに乗って桂浜に行く。海の色が濃ゆい。潮の香りもますます濃ゆい。鼻孔センサーの針が振り切れそうなくらい塩化ナトリウム塩化マグネシウムが匂う。岩にぶつかる波に、ををっ東映っつ!!(実際は東映映画のロゴの背景は犬吠埼であるが)と呟く私であった。これまでの人生で何度太平洋を見たのだ自分は。なにしろ水平線まで島影がないというのは瀬戸内海や陸から見た玄界灘には絶ーーーっ対にない風景なのである。

 高知についてはまた別項にて。

 


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