◆新刊『笑顔の認知症』音成龍司著
1400円+税 ISBN978-4-901346-64-1
本日発売
◆認知症は、他人事ではない。
なにしろ高齢化社会がすでに来ているというのに、65歳の10人に1人、85歳を超えると3人に1人が認知症なのである。しかも30代後半から忍び寄って来ているというのだ。しかも少子化時代。夫婦の両親4人が健在ということになれば、ほとんどの人が親の認知症とつき合わざるを得ないことになる。自分たちが現役で働いていれば、当然かなりの負担になるし、定年退職していれば老老介護、そのうちに、配偶者の認知症問題も浮上してくる。そして本人も。
だから対策。身近な人と自分自身のために、転ばぬ先の心構えである。久留米市で日々認知症の患者さんを診ている脳神経内科医、音成龍司氏は予防も治療も「笑顔が大事」と語る。
この本では、まず、劇の脚本の形式で、ある家庭でのできごとが描かれる(これは久留米市で過去に上演され、おじいさん役を音成医師が演じた)。
その家庭ではおじいさんが認知症にかかり、お世話を主にしているお嫁さんと喧嘩が絶えない。ある日、オレオレ詐欺とおぼしき電話をおじいさんがとってしまう。おじいさんはお金を持って行こうとするが、財布が見つからず、お嫁さんが盗った(もの盗られ妄想)と大喧嘩となり怒って家を飛び出してしまうが、何のために外に出たかわからなくなり町をさまよう(徘徊)。さて、どうなるのか? この項目で私たちは認知症の患者さんとの対応方法を学ぶ。
それから音成医師の診察室「もの忘れ外来」の様子がいくつかの物語として描かれる。認知症の物忘れとして注意が必要になるのはどの段階か。運転免許をどうする?(←これは映画「家族はつらいよ2」の主なテーマでしたね)受診したがらない人をどうやって医院に連れて行く? いろいろな問題と解決方法が出て来る。
そして、予防方法についてかなりのページが割かれ、それから治療方法のところでは、医院で処方される薬などの説明がある。笑顔が大事。知ることで笑顔になれる。この本は、すでにやって来ている高齢化社会を私たちが生き抜く糧となってくれる。
(直接申し込みは送料実費180円いただきます。)
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