発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

ネット広告玉石混淆というと石に失礼かもという説

2021年05月20日 | 日記
◆ネット広告はどのくらい信用できるのか。
 見ているサイトに入り込み、いやでも目に入る美容系、健康食品系広告の中には、いまどきこんなあからさまな誇大広告があるのかというものが散見される。ハリネズミのようにびっしりと黒い角栓のついた鼻の写真は、食欲がなくなるのでダイエットに効果があるかもしれない。「化粧やめる人続出」とか、「友人が驚くほど痩せてた、皺が消えてた、シミが消えてた、白髪が消えてた、簡単だよと言われて使ってみてビックリ……」ストーリーとか。真夜中のテレビ通販に十倍くらい輪をかけたような(個人の感想です)広告見てるとね、大丈夫かいな、と。

◆副業広告の読み方
 Facebook見てると、webライターで副業、中学高校で国語の教育受けてれば大丈夫、月10万とか30万得て自由になりましょう、好きな場所で働きましょう、という広告が何本か出てて、その下の方には「書く人が見つかる」という別の広告、20万人超のライターがいて1記事単価末端価格2000円からを払えば書いてもらえるという価格設定であるからして、月30万円の売り上げのためには、中間業者の取り分があるから150本をかなり超えた数の記事を書かないといけない計算になり、それは副業で可能かどうかは……答えは出ています。

◆ネットの世界は文明開化が終わったとこ
 まだ発展途上、大正時代なのかも、どんな有田ドラッグ?(昔の新聞広告には笑えるほどひどいものがあった)と、突っ込むところが多い。多分規制がない、あっても甘いか追いついてない、ということなのだと思っている。従来の媒体(紙とか電波)でこれをやってたら信じるか、が基準になると思う。

◆玉石混淆
 ニュースサイトに出てくるネット広告にも、全部とは言わないけど上記のようなお粗末な広告が出てくるので、ニュース自体の信憑性を疑っている。変な混ぜ物がないかと。だから私は新聞を読む。昨今新聞の悪口をいう人が多いが、自分の思想信条と一致する新聞などないものねだりである。だが少なくともネットニュースサイトよりは格段に無責任ではない。新聞の広告の審査は結構厳しい。値段がネット広告に比べて格段に高いから、新聞の品位を落とさないための審査ができるのである。
 ネット広告は安い。なにしろFacebookだと1日あたり100円前半コース(マジで!)から出稿できる。町の掲示板にポスターを貼ったり手書きチラシをコピーしてポスティングするよりも敷居が低い。
 審査があるというものの、この値段で売るのだから、せいぜいブラクラや犯罪サイトやエロサイトを踏むようなリンクが貼られてないかどうかのチエックくらいしかできないだろう。出稿者の良識に頼ったところがあるのではないか。
 Facebookが無料なのも、ニュースサイトアプリで無料でニュースを知ることができるのも、そういった広告収入あってのことなのですが。
 そういうわけで、ネット広告は割り引いて見ることが大事だと思います、きれいな図版や楽しいマンガでつくられていても、うまい話に課金しすぎないようにというお話でした。

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