発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

野分

2019年10月16日 | 日記

 つい先日までは、昼は夏で日没とともに秋になっていたのが、台風が過ぎて以来、お昼にも秋が来た福岡。

◆台風19号

 あんなに九州から遠い台風だったのに、静岡上陸の時間「普通の台風が熊本の玉名あたりを通ってる」くらいの強風が吹いて警報が出ていた。大きな河川が決壊したところを直に見たことはないが、筑後川の原鶴分水路(水害用河川バイパス的なもの。平時は枯れ川の大きなグラウンドであるが、川が氾濫しそうになると水を流して水害を防ごうとするもの。2017年の朝倉大水害のときに使われたのでグラウンドとしては今は利用されていない)の大掛かりさを見るに、水の力の恐ろしいことである

◆お仕事とお天気

 サバイバルモードに好んで飛び込む趣味はないが、朝、交通機関は全部動いていて、夕刻に台風が通過する「かも」しれないとき、日帰り距離のアポイントメントをキャンセルするかどうかは、簡単には決められない。台風や豪雨や大雪の季節には仕事が進まないとなると自営業には死活問題である。

 去年は、雨のなか佐賀に出かけて、帰ろうとするとJR在来線と高速バスが止まり久留米まで路線バスで行って西鉄電車(人身事故以外ではなかなか止まらない)か新幹線で帰ろうと思ったが、久留米市内のあちこちが水に浸かったため大渋滞の末、目達原でバスは止まり、西鉄電車も不通。なんとか新鳥栖にたどり着いて唯一動いている新幹線で博多に向かい日付が変わったころに帰宅することになったが、それもまたラッキーな綱渡りだった。もしもモバイルでの情報収集がなければ帰れません一択である。

 雨だけなら、在来線が止まっても新幹線は動いていたりする。在来線が完全アウトなときは、特急料金なしで新幹線に乗せてもらえる。 

◆機敏に動くこと

 そういえば、平成はじめの「りんご台風」のときは、家から会社に「帰り道が危ないので帰って来るな」という電話が来て、急遽ビジホ泊まりとなった。非常の場合はコンビニも閉まるとそのとき知ったし、当たり前にあると思ってるホテルのレストランの食事も、みんながみんな外に食べに行けないときは、食べ物がなくなって早めにオーダー停止となる。お湯も早めに終了してしまう。安全が確保されたとホッとする間もなく、あれこれ機敏に前倒しする必要がある。書いていて思う。やっぱりサバイバルはしんどい。引きこもりたい。でも、なかなか事情が許さない。


 



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