発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史

2012年09月01日 | 物見遊山
 西小倉のリバーウォーク、北九州市立美術館分館。
 
 森村氏をインスバイアした作品と、インスパイアされた森村氏の作品が、時代ごとに併置された展覧会である。
 森村氏、高校1年のときの石膏デッサンをみると、15~6歳の段階では、森村御大より自分の方が巧かったなと思う人は多いのではないかと思う。
 中学も高校も美術の時間は大好きだったし、部活は写真部だった。だけど、美術関係の学校に行くという選択はなかった。家から通える進学先もあったんだけど、芸術系につきものの大量のデッサンを中心とした課題には自分は耐えられないと思ったからだ。
 そう思うこと自体、描きたいとか撮りたいという気持ちが、不足していて不向きということなんだろう。
芸術家とは、表現したい強い思い、そのもののような気がする。訓練で、どんな表現もできる、あとは発想と感性の問題、というところまで手(と脳)を訓練して、その先に表現したいものが一体全体あるのか、ということだ。 


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