発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

CSがCSを呼ぶ?野球応援セールに背を向けて

2018年10月22日 | 日記

◆リアルで言えば村八分?

 福岡で言えば村八分に遭いそうだからプロ野球にはあまり関心がないなんてリアルで言ったりしない。子どもの頃は「巨人の星」を楽しんで見ていたし、映画「ミスターベースボール」「マネーボール」などの野球映画も面白いと思っているが、今のプロ野球の動向はわからない。名前と顔が一致するホークスの選手はいるにはいるが、それはその人が広告媒体に登場している場合であって、背番号と名前はまったく一致しない。福岡にドーム球場ができてから二度ばかり試合観戦に行ったことがあるが、いずれもごちそう目当てのスーパーボックスご招待だった。言っておくが私はアンチではない。ただ、スポーツそのものにそれほど関心がない。プロスポーツは所詮他人の戦いである。かわりに戦ってもらって一喜一憂するというのにあまり馴染めないのだ。まあ、あんたの体育実技の成績がひどく悪かったせいだろうと言われればそれまでである。

◆なぜ応援するのか

 ホークスがクライマックスシリーズに出場決定ということで、町ではセールをやってる。イオンは元々はダイエーだった店舗が多いからかもしれないけど、本当のところはロッテを応援したいんじゃないかな千葉だから、と思う。ゆめタウンも本当のところはカープを応援したいのにずっと若鷹軍団の歌がかかっていて憂鬱な広島地元の社員さんが多いのではないかと思ってる。博多阪急も関西訛りの社員さんがいるからには、内心、何が柔らか銀行やねん、と思っている人がいるに違いない。

 福岡地場スーパーのサニーが、やはり地場のデパート岩田屋傘下だったのが西友に身売りしてほどなく、西武ライオンズの優勝だか応援セールだかをやっていたのを見かけたことがあるが(ちなみに今は、西友本体と同じくウォルマート傘下)、確か一回こっきりで終了したようなおぼえがある。たぶん評判が芳しくなかったのであろう。それを教訓に、流通は応援するなら地元球団、ということになったのだと思う。 CS(クライマックスシリーズ)を応援することがCS(カスタマーズサティスファクション=顧客満足)になる。なるほどね、と。

 サニーでは以来プロ野球応援はない。福岡地場スーパーマルキョウ(といっても今は山口のアルクあたりの傘下になってると思うけど)でははなっから野球応援関連行事はない。

 でも、セールをするお店の店内放送をよく聞いてると、優勝しようがすまいが、何らかの応援ありがとうセールはするみたいだから、単なる内需拡大の方便のような感じもある。1985年秋、三宮そごうで聞いたヘビーローテーションな六甲おろしは、今思えば新鮮だった。めったにしない優勝で、めったにないセールだからこそリーグ優勝とそのお祝いなのだと思う。

 



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