発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

おとなの文集は、かなりオモシロい。

2011年09月22日 | 本について
 近日発売。
『ぼくらの想い』プリンティングなう。

 
 小学校のとき、文集を作った。自分のページに、絵を描いたり作文を書いたり、写真を貼ったりして、それを先生が印刷して表紙をつけてホチキスでとじてくれた。結構、宝物にしてる人は多いんじゃないかと。

 彼らは本を出そうと思った。今の気持ちを残しておきたい。人に伝えたい。手に重みのある印刷媒体でつくりたいと思った。
 オトナだから、ちゃんとした印刷と製本で作ろうと思った。できれば本屋さんの棚に並べたいと思った。
 ひとりが1冊を作ろうとすると、お金もかかるし、書くのも大変だ。1ページ単位1万円からなら、なんとかなる。
 で、出版社に電話してみた。
 
 半年ちょっと経って、いよいよ本ができあがる。

 彼らは、自分の宝物にするだろう。
 家族や大事な人にプレゼントするに違いない。
 知り合いが書いていると知れば、まずそのページを見るだろう。

 で、赤の他人の私としてはどうなのか。

 世界にひとつだけの花、ではないが
 リアルに重量を持って輝くオンリーワンについて思うのである。
 この数十人のなかには、世間的に、すごいことしてる人もいるし、そうではない、
 いわゆるフツーの人もいる。
 
 ただ、みんなそれぞれ違う体験と歴史を現実を持ち
 その輝きに圧倒されるのである。
 町ですれ違う人の一人ひとりがそれぞれの想いを抱えてる。

 それにしても、いい人ばっかりだなあ。みんないい人だ。
 好きだなあ。
 世の中の人たちって、みんな、こんないい人たちなんだろうけど
 これだけの人たちが、その人のまんまのいい人っぶりを
 さらしてるってのがすごいと思う。

 それに、まじめだなあ。みんな。
 
 「近頃の若いモン」とか言って一括りにするのは
 とても乱暴なことだと気づく人もいるかもしれない。
 まだまだ日本の若者は捨てたもんじゃない、と
 思う人もいるかもしれない。

 ともかくこの本を手に取ってみてほしい。
 そして、ページの向こう側にあるその人の世界に心をはせてみるのだ。

 発売されたら、また、ご案内します。


 


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