発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

三原市、あるいは呑気者のDNA 画像はクリックで拡大します

2019年05月24日 | 昭和のおもひで
◆広島県三原市に行く。
 私の三原市の記憶は学生時代、仏通寺という禅寺が98%である。部活で一晩泊まって座禅した。大きく達磨大師が墨書された衝立てがあった。自分が呼吸とそれを意識する脳だけになる経験は希有なものであったが、足が痺れてかなわない。二度とやらない。もっと楽な姿態でできる瞑想もあるだろう。
 企業研修や経営者の研修に座禅を取り入れているところも少なくはないことは知っている。ある会社の本社ビルには座禅堂があり、役員は毎週座禅していたらしい。そのことを新聞か雑誌で読んで数年してその会社は上場廃止の憂き目にあった。座禅したからといって商売がうまく行くというわけではないから、会社で毎週というのはナンセンスであると思う。すくなくとも、参加したくない人は気兼ねなく断れる空気が必要であるが、毎週座禅する会社にそんなものがあったのだろうか。
 というわけで、久々の三原。JR三原駅は北側に三原城址があり、駅から直接に入れる。小早川隆景の城である。新幹線が通る前は、さぞ見晴らしが良かったのではないかと。三原市だけに。南側は瀬戸内海で、少し歩けば渡船場がある。因島に渡れる。
 三原はタコの町、ということだそうだ。お土産売場を見ると、タコの干物があった。内蔵を抜いて干すとタコは透明になるのだな。軽くて薄くて保存料がなくても保存がきいて、焼いて食べるほかに、刻んで醤油と酒に漬けておいてご飯に炊き込めばタコ飯になるそうだ。これに決定。

◆ドリス・デイ死去
 ドリス・デイショーは子どもの頃テレビで見てたのではないかと。母の愛唱歌は「ケ・セラ・セラ」である。ちなみに亡き父の愛唱歌は植木等の「黙って俺について来い」、マッチョな題名だが、アニメ「こち亀」のオープニングタイトルにも使われた呑気な歌である。彼らの名誉のために言っておくが、律儀で堅実な両親であった。血液型性格診断信奉者には、両親姉私全員の血液型がOであることを言い終わらないうちから爆笑される。なぜだ。

コメント
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