発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

乗ってた電車に飛び込み人身事故!! さあ、どうしよう?

2018年10月06日 | 日記

◆電車が突然止まったら

 10月1日午後7時51分、私の乗っていた西鉄天神大牟田線上り普通電車が朝倉街道駅のホームに入線する途中で急ブレーキをかけて止まった。電車はホームにかかっているのにドアがいつまでたっても開かない。やな感じがしたが、大当たりだった。

 人身事故のアナウンス。ご迷惑をおかけしますが、いましばらくお待ち下さい、とのこと。あらら。駅前の踏切は鳴りっぱなし。運転室に声を掛ける人がいるが返事はなく、そのうちに警察官と消防隊員がホームや線路上にやってくる。でも、電車のドアは開かない。乗車率は10%未満のガラガラ車両で、他のお客さんは、職場なり家なりの行き先に電話やメールをしている。

 鉄道会社にとっては、飛び込みの人身事故は被害であり、大迷惑以外の何者でもない。だがまた乗客にとっても大迷惑なのである。何があったかは知るよしもないが、電車に飛び込むのだけはやめてくれないだろうか。無関係な人を巻き込みすぎる。この電車に乗り合わせただけで帰宅が大幅に遅れることになる。さて、どうする?

 駅でない場所の事故なら線路に降りたりするのは危険なことがあるので、ある程度事故処理につき合うことは覚悟しないといけないだろう。しかしここは駅で、ドアが開けば安全にホームに出ることができるはずだし、朝倉街道駅、ということは、数分も東に向かって歩けば、針摺東という、都市高速経由で博多駅へ向うバスが通るバス停に出られる。

 しかし鉄道会社としては事故処理に懸命で、乗客の事に構っている暇はないようだ。乗客対策のマニュアルはないと思って差し支えなさそうである。それが証拠に、最初のアナウンスから10分以上過ぎて運転士に話しても、ドアは開けられないの一点張りである。事故の目撃者ではないので、警察にも消防にも鉄道会社にも何も言う用事はないのに退出できないはずはない。電車から退出するには多少の交渉が必要だった。だが、改札の係の職員は、結構簡単に駅から外に出してくれた。乗客のほとんどが駅の外に出た。これからお勤めだと言っていた女性も無事に職場に向かえた。

 私は、針摺東のバス停まで出て、甘木から出る博多行きのバスに乗り、博多から市内路線バスで帰宅した。

 電車は止まってから1時間40分のちに発車したらしいが、しばらくダイヤが乱れ、予定よりかなり遅れた模様である。

 

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