発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

ふとくのいたすところ

2018年04月07日 | 日記

◆レスリングパワハラについて

    何であのスキンヘッドさんが報道当初はパワハラを認めてなくて、それが一転認めたかというと、つまり自分では、それをパワハラだ、本来してはいけない種類のことだ、という認識がなかった、ということである。調査の段階で「それはしちゃダメなことなんですよ」と言われ続けてはじめてわかったんじゃないかな。

   成果が上がれば、成果とはいわゆる実績のことで、事業所であれば売上高、スポーツであれば勝ちのことであるが、そのためには、ことに内向きの手段は選ばない、それで評価を得て来た、ということなのだ。きょうび、職域の多くには、社内相談窓口電話番号が書かれたパワハラ、セクハラ防止啓発ポスターが貼られているが、スポーツのところは、そんなものはなさそう。まったく爽やかではない。

   勝利の名のもとに、人としてのスタンダードが蔑ろにされていた。これこそ不徳というものであろう。

コメント (1)
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