発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

バスで行く太宰府 クリーブランド美術館展

2014年07月21日 | 物見遊山
◆新しいバス路線で太宰府に
 博多からバスで出かける。土日祝は30分おきに太宰府ゆきの西鉄直行バスが出ているのだ。4月からの新路線が、夏休みから増便された。
 空港国際線ターミナル経由で太宰府駅前の広場まで空港経由で40分。これまでは、博多からだと、いちど天神まで出て西鉄電車に乗らないと不便だった。もよりのJR二日市駅は、太宰府のアクセスはいまいちなのだ。
 12時40分発のバスは、ほぼ定時に13時20分に太宰府駅前に着いた。乗り換えなしはラクで早い。
 太宰府参道では、簡体字つきのバッジの人がたくさん。大型のフェリーでもチャーターして来たのだろうか。なんだか通ってる人たちの約半分が中国人みたい。ニコニコと記念写真を撮っている。
 九州国立博物館の別棟にあるグリーンハウスでランチ。ここは、明るいカジュアルなレストラン。スープはヴィシソワーズだったし。ああ夏なんだな、と。
 おなかいっぱいになったけど、あまりゆっくりしていると、次のお客さんが座れないので、さっさと出て博物館に入る。
 まず1階の「あじっぱ」でひと休み。アジア的衣装や楽器などがあり、着たりさわったりできる、おもに子供向けの体験スペースである。特別展があまりお子さん向けではないので、夏休みがはじまっているけどあまり混んでない。ガムランを叩いたり、馬頭琴や三線を弾いたりして遊ぶ。使い方はまったく書いていないので勝手に音を出すしかない。ガムラン、置いてあるものでは、バリのホテルのロビーでやってるような短音階の五木の子守唄的メロディーが演奏できない。三線は、いっぱいさわられて、弦があきらかに緩んでいたので、ギターの123弦の音っぽくチューニングしてみると、フレットがなくてもなんとかメロディーが出せる、が、それでは三線ではなく三弦ギターである。音が三線っぽくなくなってしまう。不思議だと思う。
 さて、3階にあがってクリーブランド美術館展。オハイオ州クリーブランドといえば、大リーグ球団と心臓移植で有名な病院がある、ということくらいしか知らなかったが、立派な美術館があるのである。曼荼羅だの絵巻物だの美人画だの水墨画だの花鳥画だのを鑑賞しながら進むと、「大空武左衛門像」、2m超えの力士のリアルな等身大肖像。おおっ、江戸時代のジャイアント馬場正平氏だっ!!  渡辺崋山だしっ!! 鷹見泉石像の実物はいちどみたいと思っていたけど、それより先にこちらがみられたのはなんという僥倖!!と思える絵でありました。
 で、れいによって常設展をひとまわりして博物館をあとにしたのでありました。


コメント
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