発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

海上自衛隊佐世保音楽隊 クリスマスコンサート

2013年12月05日 | 物見遊山
 会場に行くまでの道では、特定秘密保護法反対のデモが行われていました。
 私がいちばんたくさん集中的にデモを見たのは、1989年5月の北京で、おかげで観光客は天安門広場に降りることはできませんでしたが、ああこのようにデモが多く行われているとは、この国は自由なのねと思ったけれどもちょうどひと月後に天安門事件が起きたのでした。
 日本では、今のところ、誰でも警察に届ければデモをすることができるのです。警察に届けるのは、おもに交通上の都合と思ってかまわないようです。これは憲法で保証されている大切な自由なのですが、それさえテロというレッテルを貼ろうとする政治家がいるようです。
 法律の中身も、ですが、デモをテロと言うような品性の持ち主が運用するとしたらと思うと憂鬱になるのです。

 アクロス福岡シンフォニーホール。クリアファイルと音楽隊ステッカーとプログラムを受け取り、前から3列目、S席に陣取って、さあ、クリスマスコンサート。8つボタン4つ掛けのジャケットで音楽隊登場。
 まず最初に、トランペットソロで邦楽音階からなるメロディーがホールに轟き渡り、シンプルな和音が重なる、懐かしの「東京オリンピックファンファーレ」! そして、「オリンピックマーチ」。
 それから70年代初頭の人気番組「ゲバゲバ90分のテーマ」。若い人にとっては「のどごし生」のCMのバックの曲。これは、吹奏楽ライブで、通しで聞いてみたいと思っていた曲です。
 私は長いこと「ゲバゲバ90分のテーマ」は「ワシントン・ポスト」と同じ作曲者に違いないと思っていました。思わず微笑みが浮かんでくるような、楽しい行進曲。ちなみに「ワシントン・ポスト」は「星条旗を永遠なれ」のスーザ作曲で「ゲバゲバ90分のテーマ」は「宇宙戦艦ヤマト」の宮川泰です。
 「花のワルツ」。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のあまりに有名な。これは、卓越したクラリネット奏者が必要。もちろん突っ込み所なし。うっとり。そしてクリスマスソングたくさん。コンサートホールのシャンデリアは色とりどりのライトで照らされ、ミラーボールはまわり、まあそんな感じでシアワセ気分で過ごしました。