発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

海猿 THE BRAVE HEARTS

2012年07月03日 | 映画
 海猿 THE BRAVE HEARTS試写会、都久志会館。
 
 「海のもしもは118番」の、海上保安庁全面協力。なにしろ、このシリーズが始まってから、志願者が増えたそうですから。そういえば、何年か前、博多港に、海上保安庁の巡視船の一般公開に行くと、伊藤英明の着たウエットスーツなんかが展示されてました。そのときのBGMに、ずっとかかっていたのが、この映画の音楽。作曲は「ハゲタカ」(名曲多し)とか「K-20 怪人二十面相」(ワルキューレとスーパーマンを混ぜたようなかんじの、元気の出るオープニングタイトル曲)、「三丁目の夕日」シリーズと同じく佐藤直記。

 シリーズ4作め、仙崎大輔(伊藤英明演じる主役)という人が、海上保安庁に入って、まず潜水士になり、いろいろ活躍して、精鋭集団=特殊救難隊に入った、というところからが、本編である。海上保安庁の潜水士は精鋭だが、羽田にある特殊救難基地に所属する人々はさらにその上の精鋭なのだ。ちなみに、羽田特殊救難基地は1975年発足で、まだ、ひとりも殉職者は出していないそうだ。
 さて、映画。
 ジャンボ機の左エンジンが飛行中に炎上。着陸しようにも片側の車輪しか出ない。日没の時間が刻々と迫る。海上着水しか選択肢はないが、1時間以内に誘導灯ブイを海上に敷設しないといけない。無事海上着水したとしても20分以内に救助を完了しないと、水深60メートルの東京湾にジャンボ機は水没してしまう。誰ひとり死なせないで救助できるのか。時間との戦い。息を呑むプロジェクトX。海上保安庁、消防、警察をはじめとした、あらゆる関係者が総力を結集して、全員の人命を救おうと奮戦するという物語である。もちろん、仙崎大輔大活躍で。
 こういう、ファイト一発系映画は、やはり劇場で鑑賞したいものです。
 先日の「愛と誠」で、蔵王権太を演じ「狼少年ケン」を歌い踊っていた伊原剛志が、仙崎の上官役で出てるし。

 安全なところにいては人の生命は救えないという職種について思いをめぐらせながら帰宅。

 伊藤英明主演映画といえば、「この胸いっぱいの愛を」(←タイトルが恥ずかしくて映画館に行けなかった人、行っても恥ずかしくてチケットが買えなかった人は多いのではないかと。でも、一家で鑑賞できてシアワセ気分になれる良映画なのでDVDレンタルをオススメします)、「スキヤキウエスタン・ジャンゴ」(←この世界は、意見が分かれると思う。キャストが豪華。なぜか全編英語の日本映画(………)ですが、人が死にまくるので、その辺が苦手な方はとりあえず避けましょう)だとか。後者は、めっぽう強いガンマンですが、前者のは、フツーの男の人の役です。
コメント
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