夢幻遺跡

主にモンスター・コレクションTCGについて

【連…載…?】アナログTCGの長所とカード専門店の今後(6)

2017年12月31日 | 日記
ふーりん杯以降、すっかりその存在を無かった事にしていたこの連載ですが、
先日Kさんにツンツンされたので書いてみます。

かと言って前回の記事で書き殴った話を清書するのも微妙ですし、
今回は『そもそもアナログTCGの脅威はデジタルTCGじゃないよね?』って話でも。


結論から言うと、アナログTCGに限らず、あらゆる娯楽の脅威になっているのはソシャゲ全般とSNSだと思います。
奴らは余暇を細切れにし、ちょっと確認したつもりでも時間をごっそり奪っていくからです。

アプリが栄えるための条件として、『滞在時間』という物があります。
特に課金する積もりが無くても、長く滞在させる事で、他のアプリや娯楽に使う時間を奪い、相対的なシェアを拡大。
これによって『盛り上がってる感』を出し、釣られて多くの人が集まる事で、広告収入や課金収入を得られます。

競争が激しいゲームやSNSのアプリにおいて、滞在時間を延ばす工夫は相当に進歩しています。
(スタミナ、ミッション、関連表示などなど…)

(僕はあまりソシャゲやらない派の人なので否定的意見が出ます。合わない人はこの辺りまでで!)











(他に滞在時間を重視して高度に進化したものに、パチンコ・パチスロがあると思います。
やり込んでる人がお金・時間・熱量をガッツリ投入し、ほとんどその話題になるのも似てるなと)


一方で、従来の娯楽(本、映画、ゲームなど)はどうでしょう?
コンシューマーゲームは昔と比べて「止め時が難しい」ように進歩しているかもしれませんが、
他はほとんど変化が無いですよね。変化のしようも無いですし…(ネット小説とかは変化の結果かも)


そして、アナログTCGも変化に取り残された物に当てはまります。
むしろ、ネット上にデッキレシピがある事で、カードを弄る時間はより短くなっているのではないでしょうか。

正解がよく解らないまま色々なカードを試し(時には不要カードを買ってしまい)、デッキを組んでいた昔と違い、
今はレシピ見て通販で発注すれば、スマホゲー周回の片手間でも遊べるスマートな時代になりました。
これは店舗にとって明らかなマイナスですが、ユーザーとしては便利になったなぁと思います。

こうやってライト?にデッキが組めるのに対し、グループ内でデッキを共有し、情報封鎖する動きもTCGでは見られます。
TCGには育成という要素が無いため、完成したデッキレシピ(努力の結晶、育成の結果)を見知らぬ人に持って行かれたくないという心理は解ります。

しかし、上記2つの事実を見ると、アナログTCGは今後ますます滞在時間が短くなってしまうのでは?と思ってしまいます。
(デジタルTCG、僕がやっているシャドバでは課金額を抑えようとしたり、上のランクを目指すと滞在時間がどうしても延びます)
つまり、多くのライトユーザーは週1の店舗大会以外ほとんど触らず、少数のコアユーザーは閉鎖的な調整を続ける、といった感じです。


今後もテクノロジーは進歩して、従来の娯楽は白亜紀隕石衝突レベルの淘汰圧を受け続けるでしょう。

アナログTCGはカードのテキストやルールによって滞在時間を延ばせない以上、
・コアユーザーがテクニックを伝授したり、
・同レベル帯とマッチングしながらワイワイ対戦したり、
・色んな人のデッキを試せたり…
といったイベントによって、より多くのユーザーを巻き込んで滞在時間を延ばすのが生存戦略の一つではないかと思います。


なので駆け出しミコトの交流会はふるよに初心者としてはとてもありがたいです!(唐突なカードボドゲ宣伝)


今回はこんな感じで。
まとめると『「アナログTCGはデジタルTCG負けてない!」とか言ってる場合じゃないよ。
家にいたらソシャゲとツイッターやってるんだから、気軽に参加できるイベント撃ち続けないと滅ぶよ』
でした。

とりあえず今年中に1本書けて良かったです。
来年も気が向いたら書いていこうと思います。

それでは良いお年を!