みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

うろこ雲

2017年08月21日 | 俳句日記

天が高くなった。
うろこ雲が浮かんでいた。
夏の雲と違って、秋の雲はバラエティに
富んでいて楽しい。

上層の氷の粒から出来たこれらの雲は、
絹のように白く輝くことから、絹積雲と
呼ばれることもある。
鰯雲、鯖雲等や、筋雲もそうである。

私の好きな句がある。
高羽狩行という方が詠まれた。

《 美しき 世を取り戻す うろこ雲 》

終戦直後に詠まれたものらしいが、心の
ままの喜びを詠われたのであろう。

漁師町では、鰯雲が出ると、鰯の大漁を
期待するのだそうだ。
三陸の空一面に出ていればいいのだが。

〈うろこ雲 思い出遠く 北の空〉放浪子
季語・うろこ雲(秋)

8月21日〔月〕午前 秋晴れ 、午後 秋陰
今朝の日の出は、すっかり秋めいた。
部屋に差し込む朝日も、絹のように
柔らかい。
涼気に目が覚めたぐらいであった。
楽しみが増える。