みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

後れ蚊

2017年08月20日 | 俳句日記

この頃、やたらと虫の骸を目にするよう
になった。
骸蝉は言うに及ばず、トンボもご覧の通
りだ。


バッタも、たやすく写真に収まるように
なった。
まだ、秋の虫達の声は聞こえないのに。

子規の句にこんなのがある。

《 秋の蚊の よろよろと来て 人を刺す 》

子規先生は、害虫だとは思いながらも、
弱った残り蚊の姿に、ものの哀れをお感
じになったのであろう。
私の部屋にも一匹いるのである。

〈後れ蚊や アースの引き金 引かず置く〉
放浪子 季語・後れ蚊(秋)

8月20日〔日〕晴れ
夏風邪を引いたらしい。
朝から体が重く、母の料理番を休んだ。
葛根湯を飲んで午睡したら良くなった。
こんな時は、物の哀れを感じてしまう。