みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

山の日

2017年08月11日 | 俳句日記

いきなり戦慄を覚えるような写真に驚い
た方が、随分とおいでのことだと思う。
32年前の8月12日、日航のジャンボ機が
群馬県の御巣鷹山に激突する。

乗員乗客524名の内、生存者は4人。
当時中学生だったと思うが、そのうちの
一人の女の子を抱き抱え、救出する自衛
官の姿である。

歯をくいしばる必至の形相に「必ず助け
て見せる」と言う意思が伺われる。
後日のインタビューに、彼は「どうか助
かってくれ!ただその一念で抱いていま
した」と答えていたのを憶えている。

なぜ、今日「山の日」にこれを載せたか
と言うと、11日に設定された経緯と無関
係では無いからである。
詳しくは、ネットで検索して欲しい。

「山で吹かれる」とは遭難することだ。
山は毎年のように人の命を奪う。
しかし、そのほとんどの原因は人の油断
にある。

また一つ「山場」が近づきつつある。
米朝関係がいよいよ緊迫して来た。
いつ誰がラストストローを、張り詰めた
ステージに置くのか、予断を許せない。

「山」は、自然の法則に従って、いつも
そこに居るだけだ。
「海」もまた、同じようにそこに居る。
そして、万物を育んでくれる。

こんな時に思い出す和歌がある。

『四方の海 皆同胞と思う世に
など波風の 立ち騒ぐらむ」

明治帝の御製である。
日本人の殆んどの思いではなかろうか。
しかし、油断は出来ないのである。

〈山の日に 祈るばかりの 赤子哉〉放浪子
季語・山の日(秋)

8月11日〔金〕晴れ
朝の新涼に誘われて大濠公園へ。
旗日故、多勢の善男善女が鍛錬してる。
平和は良い。
東北は天候不順、良好な日ばかりではな
いから、人生は楽しい。