塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

「街を巡る」墨田~向島「宝井其角の碑」

2008-09-06 03:12:01 | 街を巡る
 江戸の頃、特に元禄6年(1693)は深刻な干ばつとなり、収
穫を迎えるにあたり小梅村の村人が三囲神社で雨乞いをしていた。
ちょうどその時、この社に詣でた松尾芭蕉の弟子、宝井其角がこ
の雨乞いの光景を見て一句詠う。
 「遊ふた地や 田を見めくりの 神ならば」
と、この句を神前に祀ったところ、翌日雨が降ったという。その
句碑は安永6年(1777)に建立されたものの消滅し、1873年に
再建されたものだ。
 社殿前には狛犬が設置されているが、ひときわ目についたのが
狛狐で「三井のコンコンさん」と名が付いている。顔をよく見る
と、目尻の下がった穏和な表情が狐とは思えないユーモラスな笑
顔なので、こちらもおもわずニコリ。
 三囲神社の境内は、まだまだ興味深いものが数多くある。ここ
は改めて再訪したい社であった。
(墨田区向島2丁目5番地17号)
コンコンさん

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