江戸の頃、特に元禄6年(1693)は深刻な干ばつとなり、収
穫を迎えるにあたり小梅村の村人が三囲神社で雨乞いをしていた。
ちょうどその時、この社に詣でた松尾芭蕉の弟子、宝井其角がこ
の雨乞いの光景を見て一句詠う。
「遊ふた地や 田を見めくりの 神ならば」
と、この句を神前に祀ったところ、翌日雨が降ったという。その
句碑は安永6年(1777)に建立されたものの消滅し、1873年に
再建されたものだ。
社殿前には狛犬が設置されているが、ひときわ目についたのが
狛狐で「三井のコンコンさん」と名が付いている。顔をよく見る
と、目尻の下がった穏和な表情が狐とは思えないユーモラスな笑
顔なので、こちらもおもわずニコリ。
三囲神社の境内は、まだまだ興味深いものが数多くある。ここ
は改めて再訪したい社であった。
(墨田区向島2丁目5番地17号)
コンコンさん
穫を迎えるにあたり小梅村の村人が三囲神社で雨乞いをしていた。
ちょうどその時、この社に詣でた松尾芭蕉の弟子、宝井其角がこ
の雨乞いの光景を見て一句詠う。
「遊ふた地や 田を見めくりの 神ならば」
と、この句を神前に祀ったところ、翌日雨が降ったという。その
句碑は安永6年(1777)に建立されたものの消滅し、1873年に
再建されたものだ。
社殿前には狛犬が設置されているが、ひときわ目についたのが
狛狐で「三井のコンコンさん」と名が付いている。顔をよく見る
と、目尻の下がった穏和な表情が狐とは思えないユーモラスな笑
顔なので、こちらもおもわずニコリ。
三囲神社の境内は、まだまだ興味深いものが数多くある。ここ
は改めて再訪したい社であった。
(墨田区向島2丁目5番地17号)
コンコンさん