塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

「街を巡る」隅田~向島「三囲神社」

2008-09-05 06:57:20 | 街を巡る
 鍵盤通りを南下すると「三囲神社」(みめぐりじんじゃ)があ
る。ここの境内には興味あるものは数多くあった。
 この社の創建は不詳であるが、伝承として社名の由来がある。近
江・三井寺の僧・源慶が当地に立ち寄り、社檀を掘ったところ壺が
出てきた。その中に白狐にまたがった老人の像があった。その時、
どこからともなく白狐が現れ、像の周りを3回廻って消えたという。
それで“三囲”と名がついたそうだ。
 社の名前が広まると、京の豪商・三井家(三井高利)が江戸に進
出して本格的に商売を始め、延宝元年(1673)呉服商「越後屋」
(三越の前身)として創業。社の分霊を本店や支店に奉祀した。そ
こからこの社と三井家の関係が生まれる。
 この社の拝殿裏に「三柱石鳥居」(三角石鳥居)がある。この鳥
居は京都・太秦にある木嶋坐天照御魂神社にある三柱石鳥居を原型
としているといわれる。木嶋神社にある鳥居は、池の湧き水部の中
央にあり、基督教の「三位一体」と関係があるという。また、太秦
といえば、283年(応神天皇14年)弓月君が渡来・帰化し、秦氏
の基になり、その勢力圏の地だ。三井家と基督教の関係も興味深い。
(墨田区向島2丁目5番地17号)
三囲神社

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