塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

そろそろ、花火大会の季節

2006-07-25 06:50:24 | Weblog
 もうじき梅雨も終わりを告げるようだが(今年は長引いているネ)、
梅雨が明ければ、花火大会がやってくる。
夜空に思い思いの形を作り、鮮やかな彩りで楽しませてくれる。
 私の郷里では、毎年、お盆に花火大会が行われ、
子供の頃は親に連れられ、大きな河のコンクリート土手に座り、
目の前で何発も打ち揚げ花火が上がるのを、今か今かと待ち望んでいた。
 連発の打ち揚げのインターバルを利用して、製作会社や
花火師の名前などが放送され、今でもあの情景が目に浮かんでくる。
 尺玉が天空へ勢いよく上がる音は、シュルシュルではなく、
スーッとスカシッ屁のような音だったな。
 そして、天空で轟音が響き渡り、打ち揚げ場所がすぐ近いため、
地上で見ている私のお腹に地響きの如く震動が伝わってくる。
最後に大車輪の華となって花火が大きく煌めき、
アッという間に星くずのごとく消えていく。
 これなんだ、花火の醍醐味は。
近くに行って、目と耳と身体で、のんびり花火を観賞したい。
 さて、花火の歴史を紐解くと、6世紀の中国で火薬が発明され、
ほぼ同時期に考えられたそうだ。ただ、当時は楽しむものでなく
戦の場で敵に打ち込み、火事を起こしたり、敵を威嚇するための
武器として使用されたようだ。
 また、他の文献には、紀元前3世紀、中国で爆竹が使用されたのが
起源とも言われている。
 日本では、1558年、愛知県豊橋市にある吉田神社の例祭で花火を
始めたという「三河国古老伝」に記述があるそうだ。しかし、
この時代は戦国時代で、大変貴重な火薬を祭に使うようなことは
なかったとも言われている。豊橋といえば、手筒花火が有名だ。
 それから時代は経ち、江戸時代になると戦も終わり、
花火を専門職とする火薬屋が登場してくる。最も古い花火業者は、
宗家花火鍵屋で、1659年おもちゃ花火が売られている。
 花火が勢いよく上がり、大輪の華を咲かせると
「かぎやー」「たまやー」と威勢の良いかけ声がかかるのは、
この花火業者の呼称を言っているのである。
 ところで、8月に花火は集中するが、この7月末までに行われる
東京の花火大会をあげておこう。
●7月27日 足立の花火大会
       (荒川河川敷・千住新橋付近)
● 7月29日 第29回隅田川花火大会
● 7月29日 いたばし花火大会
       (荒川戸田橋上流付近)
●7月29日 八王子花火大会
       (八王子市民球場)
● 7月29日 立川まつり国営昭和記念花火大会
● 7月29日 西武園遊園地花火大会