塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

天羽乃梅をご存じか(その1)

2006-07-05 14:47:01 | Weblog
 むかし、作家の故開高健が寿屋(現サントリー)の宣伝部に在籍していた頃、
新聞や雑誌広告で「トリスを飲んでハワイに行こう」や
「人間らしくやりたいナ、人間なんだから」といった名キャッチコピーを
発表して話題になり、Barや飲み屋ではハイボールが一大ブームとなった。
昭和30年頃になるか。
 現在でも昭和30年代といえば映画「ALWAYS 3丁目の夕陽」で
当時の懐かりし生活様式が再現され、駄菓子屋、ファッション、オート三輪、
プロレスなど登場して、1950年代後半のライフスタイルが
再び流行りだしてきている傾向だ。
 そこで、ハイボール。以前、墨田区の隅田川沿いにある
古くから人気の居酒屋で焼酎のハイボールを頂いたところ、
これがやたらと旨く、何杯もお代わりしたことがあった。
この旨みは、焼酎だけではないはずなので、お店のスタッフに尋ねたところ
ほほえみ返しのみで、はっきりとした返事が返ってこなかった。
 それから1ケ月後、再び隅田川沿いの風情ある別の居酒屋におじゃまして
開口一番、ハイボールを注文。これも旨い。
 このお店でもハイボールのレシピを尋ねたところ、
すんなりと回答が帰ってきた。
 このハイボールには、あるエキスを魔法の水として加えているそうだ。
こちらのレシピでは、「エキス1、焼酎2、炭酸3」の割合でブレンドして
出している。
 この魔法の水、エキスこそ「天羽乃梅」だったのである。
 そこで、帰宅するやPCで「天羽乃梅」と検索をかけると、情報がどっさり。
いろいろ調べた結果、メーカーが東京の三ノ輪にあり、小売りもしてくれるとあって、
週末に一目散に天羽飲料製造(有)へ伺った。
 地図を便りに探し当てた会社は、民家そのもの。ほんまに売ってくれるんかいな。
半信半疑ながらガラス窓越しに中を覗くと、一升瓶のケースが山となって整然と並んでいる。
やはりココとばかりに潜入、いや入店し「天羽乃梅」を購入。
 このメーカーには、焼酎用の赤ラベルとウィスキー用の黄ラベルの2種類があった。
 どちらも1本800円(一升瓶)。黄ラベル3本をまとめ買い。それでも2,400円。
このメーカーの代表? 担当? の初老のおばさんからレシピ、開封後の取り説等を聞き
帰路に就いた。 続く

天羽飲料製造有限会社
東京都台東区竜泉3-37-11
TEL.03-3875-5701