大三輪

来月末に引っ越す、海の前にある素敵な我が家。しかし、この辺りは昔から何もない つまらない場所だった。

１つ年上の岡本チンとは、いつも須磨村の昔話に花が咲く。岡本チンは幼少の頃から今 現在も、須磨は須磨でも山の手の方に お住まいだが、幼い頃は やはり海へも遊びに来たろうし、ゲームセンターや丸井パンなどにも思い出が あるようだ。


私は１６から お酒の味を覚えた。しかも２３歳の時の、高校の同窓会（場所は中華料理の『楼外楼』だ。）まで酔ったことなしの立派な酒呑みだった。だいたい飲みには三宮に出かけた。それもタクシーで飲みに行き、タクシーで帰るという 大名酒だった。１人で外人バーや、北野界隈を飲み歩いていた。須磨に気に入った店など皆無だった。


しかし、当時 神大に通う大学生（４つ上）と付き合っていた私が、彼に よく連れて行かれた居酒屋があった。

それが

《大三輪（おおみわ）》

である。

今 私が住んでいるアパートから、直線距離にして ほんの５０ｍ、いや、３０ｍ？ というほど近くにある居酒屋だ。２０年以上この地を離れ、戻って来ても まだ《大三輪》は そこに あった。 昔から活けの魚を出してくれる、威勢のいい大将が頑張ってる居酒屋さんだった。学生の身分では、少し お高めの店だったので、私は《大三輪》に誘ってもらえるのが嬉しかった。彼は九州男児で、若いクセに芋焼酎の お湯割りを よく飲んでいた。昔の芋焼酎は、ハンパなく臭かった。お湯割りは、特に臭った。それは嫌だったが、お料理が美味しいので黙って我慢していた。サメの お造り（心臓）を初めて食べたのも《大三輪》だった。私は当時 大流行していた《タコチューハイ》を、タコハイグラスというロンググラスで よく飲んでいた。あれって、中身はウォッカだったんだねー！？ 岡本チンが携帯で調べてくれて判りました。《マイルドウォッカ樹氷》を使っていたそうです。田中祐子の
だらしな～いＣＭを思い出します。「タコが言うのよォ～」ってヤツです。覚えてますか？ アラフォー世代の皆々様。('-^*)


タコハイの話しでも、岡本チンと盛り上がったのですが、私は ここに引っ越して来て以来、この懐かしの《大三輪》に足を一歩踏み入れたくて踏み入れたくて、たまらなかったのでした。でも、私もＴＥＴＥがありますし、営業時間が重なっているので、行けないままに３年が経ってしまいました。


今、ワクワクしているのは、引っ越しのために１０月末に２日ほど休もうと思っているのですが、その夜は懐かしの《大三輪》へ飲みに行ってみようかな？ な～んて思っているんです。
１人で お店屋さんに入れないタチなのですが、勇気を振り絞って１人で入ってみようかな？ それとも岡本チンを誘おうかな？（でも岡本チンとは焼鳥屋にも行けてないしね…(^_^;)）


久しぶりに《大三輪》へ行った夜の模様は、またブログで公開しますね。どうぞ、お楽しみに～。
( ´艸｀)