さて、この5枚組DVDには『赤い絆』『しなやかに歌って』『乙女座宮』『プレイバック part 2』『絶体絶命』『いい日旅立ち』『美・サイレント』『愛の嵐』『しなやかに歌って』『愛染橋』『謝肉祭』『ロックンロール・ウィドウ』『さよならの向こう側』が、毎週のランキングと共に紹介されている。また特典映像として『横須賀ストーリー』『夢先案内人』『イミテーション・ゴールド』『秋桜』を収録している。
あらためて山口百恵を観ていると、やはり この人は女優だな、と思った。桜田淳子、森昌子は初めから歌手としてデビューしているが、山口百恵は女優デビューが先なのだ。だから山口百恵は どんな歌であっても、瞬時に その歌の主人公に なりきって、様々な歌い方で唄うことができるのだ。
しかし山口百恵は1位を獲得することが、なかなかできない。ようやく1位を獲得できた曲が、『いい日旅立ち』だった。
驚いたのは、山口百恵が引退してからのこと。 1980年9月25日、10位に『さよならの向こう側』がランクイン。映画の撮影が押していたため、《ザ・ベストテン》には この日を最後に出られなくなる。10月5日、 武道館で さよならコンサートが行われ、10月15日を もって引退。おもしろいのは引退直前ランキング8位だった『さよならの向こう側』が引退後3週にわたってランキングを上げていくのである。6位から4位、そして3位と。週に8000通ものハガキが、局には届いた。もう山口百恵は引退した。VTRも肖像権の関係で流せない。そう放送されて少しずつランキングが下がっていく。4位、8位、9位と。80年11月20日の放送で、引退後初めてVTRでの放送が流された。前日、山口百恵は結婚。三浦百恵になった。1980年11月19日のことである。
『横須賀ストーリー』以降、数々の曲を山口百恵に書いてきた阿木燿子、宇崎竜童の2人の、今だから話せる秘話も おもしろい。例えば『プレイバック part 2』は、宇崎竜童が一晩で書いた曲だとか。それってミラクルだよね。だって あんなにヒットしたんだから…。
また、百恵ちゃんファンの男性には たまらないであろう、階段を 駆け上がる百恵ちゃんを後ろからカメラで追いかける映像あり。深いスリットの入ったタイトスカートから百恵ちゃんの決して細くない おみあしがチラチラ。これは必見である。
なぜ山口百恵は魅力があるのか、なぜ三浦友和との仲が公認だったのか、なぜ百恵ファンは彼女のことを「俺の百恵」と呼ぶのか、なぜ辞めて一度も現れないのか…。
クールで冷めたような眼差しに、気高さ さえ感じられる。芯の強い印象と、純な部分が同居している。いろんな謎、いろんな魅力。山口百恵みたいなスターは、もう現れないだろうな…(´ー`)
いやぁ、2話に わたって熱く語ってしまった。
カズヨちゃん、どうです?
憧れの百恵ちゃん。やっぱり今 観ても いいねぇ~。(*^_^*)
ちなみに私が19の頃、母ちゃんに よく『秋桜』を「唄って~」と せがまれたのだが、唄うと必ず泣くので とても嫌だった。
あなたは百恵ちゃんの曲では、何が一番好きですか~? (*^-^)