レインマン

四国地方で梅雨が明けた。だからという訳ではないが、レインマンという映画を観たことが ありますか？

ダスティン・ホフマン演じるレイモンドは、知的障害者施設にいる重度の自閉症患者。けれども彼には普通の人では考えられない能力が…。それは、文字や数字を 完璧にすべて記憶する力だった。

実は このレイモンドのモデルとなった人物が、この世に本当に存在するのです。彼は５７歳。生まれた時から右脳と左脳を分けているパーツが一つ足りなかった。

２～３歳の頃から百科事典を暗記。彼は今まで９０００冊は本を読んでいるが、そのすべてを一字一句間違うことなく記憶しているという。また、カレンダーも すべて記憶。未来のカレンダーまで頭に入っており、生年月日を言えば 生まれた日が何曜日だったかを、瞬時に答えてくれる。おまけに定年の年の誕生日が何曜日かも教えてくれる。即答である。考えて答えているのではなく、まるで彼にはカレンダーがハッキリと見えているようなのだ。

そんな信じられない能力があるにもかかわらず、彼は人とコミュニケーションがうまくとれない。だけど彼は わかっている。彼には 何でも理解できる。言葉のキャッチボールは できないが、言葉の意味は ちゃ～んと わかっている。

そんな彼が素晴らしい言葉を口にした。

「人は 人の持つ個性、人それぞれの違いを、もっと尊重し、大切にすべきだ。
そして、自分がしてもらって『嬉しい』と思うことを、自分以外の人に してあげればいいんだ。
そうすれば、この世の中は 今より もっとよくなるよ。」

彼には見えている。
彼には わかっている。
今が、未来が、愛が、平和が…。

何か 失くした大事なものを、レインマンが教えてくれたような気がした。
自分のことばかり考えていないで、みんなで一緒に幸せに なりたいね。

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