夜窓より ☆私の考えなり流儀なり☆

日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』に連載中の教育への雑感をまとめておきます。夜間定時制高校の教師の視点です。

◆スペイン バルセロナ体験記(1)

2017年03月19日 | 教育
【特別寄稿】

■「スペイン バルセロナ体験記」

    瀬尾公彦(愛知県)


◆スペイン バルセロナ体験記(1)


どうせ生まれてきたのだからやってみたいこと、行ってみたいところと言うの
はある。ザグラダファミリア。私にとってはそういう場所の一つであった。


旅を組みたてるとき、とにかく自分でいろいろと調べる。現在も修学旅行の立
案を任されているが、業者には任せず、細かいところまで自分で組みたててい
く。そういうのが好きなのである。


飛行機とホテルだけのフリーツアーを12月末に予約して以来、夜な夜なパソコ
ンに向かう時間はある意味至福の時であった。日本で予約したもの。サッカー。
ザグラダファミリア。カサミラ。カサバトリョ。グエル邸。グエル公園。ピカ
ソ美術館。ラロカヴィレッジ。これらは混んでいると時間がかかるので予約が
必要であった。スペイン語は無理なので、英語で微妙なところは職場の英語教
師に確認しつつとる。


出発までのトラブル。音楽堂のコンサートチケット(8ユーロ×2枚)を、予約
日程を申し込んだ当日の日付にしてパー。もう一つはこれは仕方がないのだが、
本場カンプノウのサッカーの予約した後に日程が一日早まる。そういうことはあ
ると知っていたのだが、到着日の夜、到着が20時半で、試合開始が20時45分。
タクシーで直接行って30分。ホテルまで40分。ホテルから30分。微妙。


飛行機の遅れもフィンランド経由のバルセロナと言うことで雪のせいでよくあ
るという話で、行ってみて判断しようということで旅立った。


業者の話では荷物だけは運べないので、送迎のバスには乗らずに、タクシーで
ホテルに行ってチェックインしてタクシーで向かうのがベストと言う話であっ
た。


今回は奥さんとの二人旅。数えてみると、もう50回近くの海外旅行。しばらく、
連載形式で綴って行きたいと思います。



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●第62回かごしま朗読Cafe

日 時:2017年3月26日(日)10:00~13:00
場 所:(1)朗読会場「稲音館」〒8920873 鹿児島県 鹿児島市下田町1879 
                Tel:099-243-6277
    (2)ランチ及びお花見
内 容:朗読作品&リクエスト(朗読作品投票も)
参加者:15名
参加費:「かご御膳」(1,000円 汁物・小鉢・メイン料理・ご飯・デザート・コーヒー)

*次のメルアドへの申し込みも可能です。
kanoyu@po.synapse.ne.jp (かごしま朗読会)
 (連絡先:090-1346-3090:かごしま朗読会)

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◆「かごしま朗読Cafe」2017年 会場(案内)◆

  http://kr-cafe.jugem.jp/?page=1&month=201701

*直接次のメルアドへ申し込みください。
 kanoyu@po.synapse.ne.jp (かごしま朗読会)

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===編集日記=== 

  皆様に支えられて「日刊・中高MM」第3952号です。

 【特別寄稿】として、瀬尾公彦氏の作品を「スペイン バルセロナ体験記」、
 としてお届けします。何回の連載になるか分かりませんが、可能な限りお
 届けします。確かに人生には先の将来のはたまた未来の希望や目標がある
 のが通常ですが、瀬尾公彦氏の「どうせ生まれてきたのだからやってみた
 いこと、行ってみたいところと言うのはある。」、共感します。さて、
 「やってみたいこと」や「行ってみたいところ」は? 「やってみたいこ
 とは今やっているので」、がしかし「行ってみたいところ」はどこだろう
 というよりありすぎて整理不能です。またじっくり考えます。

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 中高MMは2017年5月中旬頃に4000号発刊の予定です!
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■「理想の学び舎作りへ」(了)

2017年03月15日 | 教育
【連載】

■「理想の学び舎作りへ」(了)

   瀬尾公彦(愛知県)
   seo@ksn.biglobe.ne.jp


ベトナムでの活動の認可はまだおりない。

しかし、学び舎では生徒一人一人が時間を変えて登校し、先生たち

が教えている。



 物事には形がつきまとう。きちっとした形。

定時制の教師の資質の一つとして、中途半端さに耐える能力という

ものがあると私は考えている。



 中途半端さ。これもまた考えようによっては深い問題である。

きちっとした人生とはどのような人のどのような人生であろうか。



 認可が下りて、教室での授業が認められれば、それは一つのきち

っとした形となる。誰もが今それを望んでいる。しかし教育の質的

な観点から見れば、必ずしも教室でいかにも「学校」です、という

授業をしなくとも、現在に於ける個人的な向き合い方での学びの援

助というのもさほど意味としての重さは変わらないと考えている。



 しかし、現実は形を求めてくる。そして人は理念よりも形に流さ

れやすいものでもある。このような授業形態になったことも一員だ

と思うが、約半数の生徒たちが通わなくなっている。



 元来、普通の中高生にとって、日本語学習は必ずしも必要な学習

とはいえない。学校の勉強もある。学校の勉強の塾のようなところ

にも通っている生徒もいる。



 何より形をとれないことでの信用の問題もある。

実際の感じはつかめないが、頭で考えれば、こちらはどのような形

で、信用を積み重ねていくかと言うことが重要となる。



 人数の問題はあまり重要ではないと考えてもいる。

勉強する意志を失えば、それを、がんばりなさい、というような種

類の学び舎ではない。学ぼうという意志を持った人への援助という

スタンスは変えてはいない。営利でもないのでむしろ質的なこだわり

を優先させてきた。ややLDのような生徒も来たりする。それもまた

個人の援助という視点では何ら問題でもないはずである



 さてこの稿も編集長をはじめとする皆様の励ましのおかげで28回を

数えることができた。しかしいろいろな諸事情があり、今回を最終稿

とさせていただきます。



 ご愛読、ご支援、心より感謝申し上げます。



                2017年3月1日 瀬尾 公彦


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===編集日記=== 

  皆様に支えられて「日刊・中高MM」第3947号です。

 瀬尾公彦さんの「理想の学び舎作りへ」、お届けします。
 28回目が最終稿でした。

・学ぼうという意志を持った人への援助というスタンスは変えてはいない。

 きっと「理想の学び舎作り」は継続していくものと考えます。
 人が理想を失わないうちは大丈夫。形ではない。有形ではない。
 形のないものが対話の中でどうのように展開していくか。
 実はますます愉しくなっている。
 瀬尾公彦氏の今後の精進とご活躍を心底よりお祈りします。
 編集長はいつの日か復刊を願っています。