■「理想の学び舎作りへ」(22)瀬尾公彦(愛知県)
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【連載】
瀬尾公彦(愛知県)
seo@ksn.biglobe.ne.jp
8月にベトナムの学び舎に足を運んできた。
現在は日本でのNPOは認可されたものの、ベトナムでは、ベトナムの企業なり、
学校なりのカウンターパートと提携して活動できることになっている。しかし
そこがなかなかうまくいかずに時間がかかってしまっている。
実際問題、そこでどうしようかと考えて、学びたい生徒、教えたい先生のこと
を優先して、まだ校舎もなく、開校ではないが、改装できた職員室にあたる建
物で、6月から少しずつ教え始めたのである。時々は、日本からのスカイプの
授業も交えて。
ひらがな、かたかな、からのスタートである。その時期、ベトナムの学校は夏
休みでもある。簡単にクラス分けをして、一クラス週2回の授業とした。午前
午後それぞれ3クラスである。先生も生徒たちも実に生き生きとした表情で、
授業に取り組むことが出来た。
ところが、ベトナムの僻地と言っても良い村のこと、7月くらいから、地元の
警察の知ることとなり、いろいろと話を聞きに来て、それでもいきなりやめな
さい、でもなく、交渉しながらと言う状況で8月を迎えた。
私と同僚の高校教師と、私の勤務する高校生二人の四人でのベトナム訪問であ
る。そういう中での訪問であるので、あらかじめ警察とも連絡を取りながら、
そこに日本人が泊まってはいけない(私の行く前にNPO関係の日本人が泊まっ
ていたことも問題視されたようだ)、これはいいが、これは駄目と言うことで、
なかなか細かく規制された。
結局、私たちは一日だけ学び舎に行くことにした。それでもその一日に生徒全
員集めてイベントをやることにした。7月に、ベトナムの生徒たちにも、
YouTubeなどを利用しながら、よさこいソーラン節を教えて、一緒に踊ろうとも
計画した。それの実施についてもクレームがきたりして、交渉することになった。
そしてイベントを実施した。たくさんの笑顔があった。このイベントについては
次回の稿にまわしたい。
現在9月である。夏休みの終わる8月中旬をもって第一期は終了して、現在は休
みである。ただ、来週から一応予定している第2期の活動についても、数日後に
おたっしがある状況である。
しっかりとベトナムで認可されていないので、こちらに非があり、言われるまま
であるが、それでもあの生徒たちの1人1人の表情を思うと何とかお目こぼしを!
というのが正直な気持ちである。
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===編集日記===
皆様に支えられて「日刊・中高MM」第3778号です。
瀬尾公彦さんの「理想の学び舎作りへ」、お届けします。
「ベトナムの学び舎」については一進一退のような気がしますが、原点に返れば
進歩していると考えて良いのではないでしょうか。今回は具体的で容易に判断が
つきそうな作品となっている。瀬尾先生から原稿と同時に写真をお送りいただい
てます。それを閲覧・拝見したので私は比較的楽観的な気がしています。次回も
愉しみにしています。
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皆様のご意見・ご感想お待ちしています。
sukaji@po.synapse.ne.jp
梶原末廣【インターネット編集長】
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■「理想の学び舎作りへ」(22)
瀬尾公彦(愛知県)
seo@ksn.biglobe.ne.jp
8月にベトナムの学び舎に足を運んできた。
現在は日本でのNPOは認可されたものの、ベトナムでは、ベトナムの企業なり、
学校なりのカウンターパートと提携して活動できることになっている。しかし
そこがなかなかうまくいかずに時間がかかってしまっている。
実際問題、そこでどうしようかと考えて、学びたい生徒、教えたい先生のこと
を優先して、まだ校舎もなく、開校ではないが、改装できた職員室にあたる建
物で、6月から少しずつ教え始めたのである。時々は、日本からのスカイプの
授業も交えて。
ひらがな、かたかな、からのスタートである。その時期、ベトナムの学校は夏
休みでもある。簡単にクラス分けをして、一クラス週2回の授業とした。午前
午後それぞれ3クラスである。先生も生徒たちも実に生き生きとした表情で、
授業に取り組むことが出来た。
ところが、ベトナムの僻地と言っても良い村のこと、7月くらいから、地元の
警察の知ることとなり、いろいろと話を聞きに来て、それでもいきなりやめな
さい、でもなく、交渉しながらと言う状況で8月を迎えた。
私と同僚の高校教師と、私の勤務する高校生二人の四人でのベトナム訪問であ
る。そういう中での訪問であるので、あらかじめ警察とも連絡を取りながら、
そこに日本人が泊まってはいけない(私の行く前にNPO関係の日本人が泊まっ
ていたことも問題視されたようだ)、これはいいが、これは駄目と言うことで、
なかなか細かく規制された。
結局、私たちは一日だけ学び舎に行くことにした。それでもその一日に生徒全
員集めてイベントをやることにした。7月に、ベトナムの生徒たちにも、
YouTubeなどを利用しながら、よさこいソーラン節を教えて、一緒に踊ろうとも
計画した。それの実施についてもクレームがきたりして、交渉することになった。
そしてイベントを実施した。たくさんの笑顔があった。このイベントについては
次回の稿にまわしたい。
現在9月である。夏休みの終わる8月中旬をもって第一期は終了して、現在は休
みである。ただ、来週から一応予定している第2期の活動についても、数日後に
おたっしがある状況である。
しっかりとベトナムで認可されていないので、こちらに非があり、言われるまま
であるが、それでもあの生徒たちの1人1人の表情を思うと何とかお目こぼしを!
というのが正直な気持ちである。
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皆様に支えられて「日刊・中高MM」第3778号です。
瀬尾公彦さんの「理想の学び舎作りへ」、お届けします。
「ベトナムの学び舎」については一進一退のような気がしますが、原点に返れば
進歩していると考えて良いのではないでしょうか。今回は具体的で容易に判断が
つきそうな作品となっている。瀬尾先生から原稿と同時に写真をお送りいただい
てます。それを閲覧・拝見したので私は比較的楽観的な気がしています。次回も
愉しみにしています。
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皆様のご意見・ご感想お待ちしています。
sukaji@po.synapse.ne.jp
梶原末廣【インターネット編集長】
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