夜窓より ☆私の考えなり流儀なり☆

日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』に連載中の教育への雑感をまとめておきます。夜間定時制高校の教師の視点です。

「理想の学び舎作りへ」(15)

2016年01月06日 | 教育
「理想の学び舎作りへ」(15)

  seo@ksn.biglobe.ne.jp
  瀬尾 公彦

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 さて、1月5日にNPOの発足式を行った。
理事中心に15名あまり。自分たちの目指していくところを
確認した。先生候補のベトナム人による、ホーチミンの生
徒に対する授業や、校舎のリアルな設計を目の当たりにす
ると、本当にこの形が早く実現しないかなとやや感傷的な
思いにもとらわれたが、一方そう簡単な道筋でもないであ
ろうとも思われ、不安な深い雲からかすかに青空を垣間見
るかのようでもあった。

 認可されてからここに至るまでいくつかの動きがあった。
NPOについての知識が浅かったこともあり、ああそうなんだ、
みたいなことも少なからずあった。例えば、日本のNPOは直
接、単独ではベトナムでの活動できず、ベトナムのNPOなど
の受け入れ機関と連携しなければならない、とか。
 それならば、向こうにNPOを作ってもらって、と考えたが
それも又時間がかかり難しいようである。何か公的なことで
も賄賂社会であるらしいので、どうなることやら。この雲間
をまず突破しなければならない。
 
 それでも、やるべき事を一つ一つやるしかない。12月に理
事長がベトナムの業者等と折衝して、とりあえず、現在の学
校予定地に立っている建物を改築して、そこでまずは細々と
教え始めることとした。1月着工予定で、6月に開校予定であ
る。規模は小さくともそこからウォーミングアップ的なスタ
ートである。

 先生候補を二人1月に呼ぶ事も決定した。現在、外国人の入
国についてはやはり厳しい状況なので、ビザの取得でもやや
はらはらさせられる場面もあった。
 3ヶ月滞在して、その間、教育観や教授法と共に、実際に6
月から始める学び舎での学習内容についても順番に一つ一つ
教材作りを共にしていく予定である。

 取材を受けて、12月末に地元紙(中日新聞)にも大きく取り
上げられた。それはこちらの意図とは少しずれてはしまったが、
それでも反響はかなりあり、直接連絡をいただけた方も何人か
いた。やはり心強いものである。

 HP作りも開始した。2月に開設予定であるが、手分けして現
在も言葉を紡いでいるところである。そこで「良くある質問」
を想定して私が書いた文を載せてこの稿を閉じさせていただく
ことにする。

Q 私も関われますか?

A はい、あなたの気持ちのレベルで関わって下さい。
 *このHPを見て「なるほどね」と思う
 *とりあえず会員になってみようかと思う
 *一度、自宅のSkypeでベトナムの人とお話しをしてみる
*気が向いたら、常時お話しをする環境を作る
 *一度、授業見学などに行き、雰囲気を探ってみる
 *直接、ベトナムの人を相手に授業のようなことをしてみ
  る
 *イベントなどで直接関わってみる
*学び舎作りについて、自分の意見を言ってみる
 *ベトナムに学び舎ができたら、観光がてらベトナムに
  行ってみる 
             などなどなど
 あなた自身がプランを書き込んで、そのように関わってい
 ただけたらと思います。

Q 幸せになれますか?

A たぶんなれます。
 無理せずに、あなたが幸せになれるような関わりをしてい
 ただけたらと思います。