寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3530話) 紙の辞書

2023年07月26日 | 意見

 “高校生になった孫は学校で指示された通り国語辞典と漢和辞典を買いそろえました。ただ中学生のときの辞書は奇麗だったので、少し不満そうでした。聞くと、高校入学前は意味の分からない言葉は情報端末のタブレットやスマートフォンで調べるため、紙の辞書はあまり使わなかったとか。
 私も確かに園芸や料理で調べたいことはスマホですぐに検索してしまいます。でも漢字や言葉の使い方を知りたいときはたいてい紙の辞書を利用しています。手紙や書類を作成する場合、特に失礼や間違いのないよう慎重に一つ一つの言葉を確認しながら書きたいですから。
 紙の辞書には思わぬ副産物もあります。ページをめくる過程で目的外の発見があり、さまざまな用例を知って得した気分になれます。孫にも、やや遠回りした学習の楽しさを知ってもらえたらな。”(7月1日付け中日新聞)

 愛知県豊橋市の主婦・水川さん(71)の投稿文です。アナログかデジタルか、それぞれに利点がありいろいろ議論の対象になってきましたが、もう昨今では完全にデジタル時代です。スマホはもう切っても切れない人が多いでしょう。学校ではタブレットが必需品です。その中で紙の辞書の話です。副産物の話もあります。71歳の主婦の方の意見です。どこまで若い人に話が通じるでしょうか。
 我々は当然ながらアナログから始まっています。次第にデジタル世界になり、その両方の利便さを知っています。新聞や本の良さは必ずあります。先日娘が来て、新聞を取っている世帯は所々しかないと言っていました。そして自分の家も止めたと言っていました。でも、無くなっていいとはとても思えません。時代は流れていきます。アナログの良さを知らない世代が多くなっていきます。今までの社会では、新聞も本も利益の上がるほどの利用者があって成り立つ企業です。本屋さんはどんどんなくなっています。そのうち新聞社もと言うことになるでしょう。どうなっていくのでしょう。


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