寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3006話) オンライン料理

2020年08月17日 | 行動

 “感染拡大が続いた新型コロナウイルスの影響で「オンライン」が脚光を浴びる昨今、わが家では、それぞれ一人暮らしをしている三人の娘と五月からオンライン料理教室をしている。娘たちは外出自粛でどう過ごしているか、食事はきちんと作っているかが気になって私が企画した。事前にレシピを送り、それぞれ材料を準備しておく。私が調理するところを夫に撮影してもらって、娘たちは質問しながら私のやり方を学んでいく。私が作り終えたら、次は娘たちが作る。
 出来上がっていざ食事という段階で、今度はオンラインによる食事会が始まる。料理の出来栄えは画面からよく分かり味や作り方で盛り上がる。わが家にいた際、料理を教える機会もないまま一人暮らしを始めた娘たちだが、手際よく作っていたのには驚いた。このウイルス禍、思いがけず料理を通して家族がつながった。娘からのリクエストに応えながらオンライン料理教室は第二弾、第三弾と続いている。”(7月30日付け中日新聞)

 名古屋市の主婦・鏡味さん(60)の投稿文です。続いてオンラインの話である。母親と娘さん3人でオンライン料理教師室という、こんな知恵もあった。ボクはテレビで、料理教室をオンラインで始めたという番組をいくつも見た。家族版というのは見たことがなかった。このコロナ禍で思いがけない展開ができた。知恵を出せばいくらでもできることはありそうだ。
 ただボクらの年齢になると、できる人は限られるだろう。残念ながらボクの周りでパソコンやタブレットを使っている人は限られる。更に気持ちを同じくする人というとほとんど見当たらない。若い人から声がかかることを待つのみか。考えてみればこのコロナ禍で、ボクはいろいろ奪われても新たに始めたことはほとんどない。自分の意欲が減退していることは、自分でもはっきり分かる。これが恐れていたことである。所詮ボクもこんな程度だったのだと、少しむなしくなる。ここはもう一度奮起し、じっくり見つめ直す必要がある。


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