寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2659話) 不自然な日本語 

2018年08月16日 | 意見

 “いつから日本語はこんなふうになってしまったのだろう。テレビでリポーターやディレクターが市井の人に声を掛けるときの言葉が不自然で気になる。「ちょっと聞かせてもらうのは可能ですか」「~の写真とかあったりします?」「避難してもらってよろしいですか」―。丁寧に話しているつもりかもしれないが、何と回りくどい表現だろう。「伺ってもよろしいですか」「写真はありますか」「避難していただけますか」とした方が、より分かりやすいと私は思うのだが・・・。
 「お母さん的には成功すると思いましたか」と質問するディレクターがいた。「お母さん的」とは一体どういう意味なのか? 私からすれば、やはり「うーん」とうなってしまった。”(7月21日付け中日新聞)

 愛知県阿久比町の大石さん(男・69)の投稿文です。自分自身が昔はこんなことで戸惑う事はなかったと思うが、最近はかなり戸惑っている。周りの言葉遣いに戸惑い、自分自身もおかしくなっている気がする。例えばこの大石さんお話、丁寧に言おうとしてただ回りくどくなってしまっている。丁寧、尊敬、謙譲などの言葉遣いをよく理解しないまま使うようになって、混乱をきたしているのではなかろうか。家庭でも教育現場でもあまり教えてこなかったのではなかろうか。最近の報道関係はどうだろうか。大石さんの文にもある通り、疑問を感じることがある。報道など世の中の身近な見本である。それを自覚してしっかり学んで社会に出て欲しいものである。
 7月30日には「メチャ」という言葉の連発は品がないという投稿もあった。アナウンサーまでも使っていると批判していた。言葉は時代と共に移り変わるというが、これは移り変わりであろうか。ボクには単なる勉強不足と受け取れる。