どんぐりころころ

絵と工作の教室「どんぐり工房」
些細なこと
でも忘れたくないこと

不思議なカード「行ったり来たり」

2015-09-19 01:49:03 | どんぐり日記

 9月3週目はペーパーマジック、不思議なカードを作りました。

見本です。赤チームの子がボールを持っていますが

ページをめくると

青チームの子にボールが移動しています。

不思議

じゃ、何回もめくってパスの練習をしましょう。

 

もうひとつの見本。男性が彼女に花束を持って愛の告白

 

「あら、嬉しい、ありがとう」

 

と思いきや、

 

「やっぱりいらない!返すわ!あなたなんて嫌い!」

なんてストーリーも展開できる。

 

もひとつ見本

打ちました!いい当たり!大きい、大きい、大きい、入るかー

 

ナイスキャッチ  ホームランにならなくて残念だったね。 

 

 

色々なストーリーが作れます。

 

作り方は言葉で説明するのはとても難しいので割愛します。

「ぺタクタ」とか「板返し」とか呼ばれている伝承おもちゃの仕掛けと同じです。

そして、どんぐり工房では昨年度「ぺタクタ」を2回も作っているので、子どもたちの飲み込みの早いこと早いこと

 

どんな絵にするか、どんなストーリーにするかは自由です。

と言ってもアイデアが浮かばずに困っちゃう子が多いだろうなぁと思って、色さえ塗ればいいように見本と同じものもたくさん用意したんですがね、

無駄になっちゃいました。

ほぼ全員オリジナル作品を作りました。

あっぱれ

しかも、かなりひねったアイデアを言ってくるので、対応に忙しくてすべての写真は撮れませんでした。

ゴメンネ

不思議なカード「行ったり来たり」


できあがりをイメージするのは難しい

2015-09-12 21:34:23 | 伝えたいこと

どんぐり工房では、2週かけて「プラ板の貼り絵」をやりました。

B4のプラ板に油性ペンで絵をたくさん描いて、それを切って加熱して縮小し、八つ切り画用紙に並べて構成するという企画でした。

使用した0.3㎜厚のプラ板は加熱すると1/5くらいに縮みます。

だから「大きく大きく描こうね」って私は言います。

描くのはこれくらいの大きさだよって下に敷いた紙に目安のマルを描きます。

加熱するとどのくらい小さくなってしまうか比較できる見本も用意していきましたよ、もちろん。

「こんなにちっちゃくなっちゃうのぉ」ってびっくりします、みんな。

 

それでも

それでもなお

 

こどもたちはプラ板を目の前にすると「描く」ことに夢中になって縮むことを考えない。

描きたい気持ちが先走り、「ちっちゃくなっちゃうよ」という助言は他人事。

細かい絵を描くんです。

プラ板に描いた絵が完成作品であるならホント素晴らしい。

でも、いかんせん、次なる作業の素材としては小さすぎる

加熱後のプラ板を見て「こんなにちっちゃくなっちゃった」とびっくりする本人。

 

難しい~

こどもたちに次をイメージさせるのってホント難しい。

 

でも、経験を積んだ高学年はちゃんと貼り絵を見据えた計画的なプラ板作りをしているし、何事も経験かな?

 

 

 

 

 

 


「プラ板の貼り絵」

2015-09-12 21:09:53 | どんぐり日記

「プラ板の貼り絵」

久々にプラ板をやりました。


プラ板の楽しさは何と言っても加熱する時の変化。


プラ板がクネクネと踊りだし、曲がってしまうのではないかと心配していると「安心してください!タイラになります!」ってな感じで最後は落ち着く、その過程が楽しいのですよね。


で、子どもたちはその加熱に気持ちが奪われて絵になかなか集中しないという現象が起きるのです。


そこで、今回はこの企画に2週かけました。


1週目は絵に集中してもらいました。そして、2週目にそれを切って加熱して貼り絵にします。

 

<1週目>
「B4のプラ板に隙間なく絵を描く」というのが課題です。

しかも、加熱すると1/5くらいになってしまうので大きく大きく!


まず、片面に黒又は濃い色の油性ペンで絵を描きます。

そして、プラ板を裏返して他の色で着色します。

そうすると、輪郭に使った油性ペンのインクが溶けることなく着色できるので仕上がりが綺麗にできるのです。

 

<2週目>
まず、ひとつひとつパーツに切り分けます。

低学年や絵が細かすぎる子はお手伝いしました。

そしてお楽しみの加熱はオーブントースターで。

予想通りの盛り上がり!

そして八つ切りキャンバス画用紙に並べて構成してホットボンドで貼り、水彩色鉛筆で加筆します。

水を含ませた筆でなぞると水彩画のようになります。

 


25年目に思うこと

2015-09-07 22:16:24 | 伝えたいこと

最後の投稿から2年以上がたっていっていたので、戸惑い、もたついています。

でも、画像のアルバムをリンクできるようになってとても便利。

似たような作品の画像を何枚も並列に貼り付けるというやり方がどうもスマートではないなぁ、もっと他のやり方があるのではないかと模索しているうちに、2年が経ってしまっていたわけですから。

 

それにしても、ずっと更新していなかったにも関わらず毎日誰かしらがアクセスしてくれていたことにビックリです。

私がアイデアに困った時に手当たり次第検索して色々な方のHPやブログに出会うのと同じなんでしょうね。

そして、そこから見つけたサイトやブログの中でも私がけっこう頼りにしているものがあるように、このブログが人様にとって何かのお役に立てれば有り難きシアワセです。

 

どんぐり工房を始めて25年になります。

随分長いことやってきたなぁ・・・

ひとつひとつの活動を振り返ると初期の頃とは考え方が違ってきたものもあるし変わらないものもある。

その時その時の活動の中で伝えたいことを伝える努力はしてきたものの、伝わりきれずにもどかしい思いもしているのは確かです。

 

再度、この場を借りて伝えていかなくちゃと、何か使命感のようなものに駆られています。

日々の活動報告だけでなく、造形指導に長年携わってきた所感なども。

どうぞこれからもお付き合いください。

 

 


小学生クラス 夏休み工作「ドールハウス~おみせやさん」

2015-09-04 02:04:50 | どんぐり日記

小学生クラス 夏休み工作「ドールハウス~おみせやさん」

どんぐり工房小学生クラスは毎年8月末に3日間かけて大作を作っています。

今年は段ボール箱を利用して「ドールハウス」を作りました。

それぞれがイメージした「おみせやさん」にしました。

〈1日目〉
まず段ボール箱を組み立てます。

そして窓の位置を決めてカッターでくり抜きます。

次に内壁(5㎜厚のスチレンボード)の窓をカッターでくり抜き、プラ板を両面テープで接着します。

外壁(段ボール箱の外側)をアクリル絵の具で着色します。

内壁、床は5色のスチレンボードと壁紙、フロアマット、木目、コルクなど10種類の中から選びました。

両面テープで段ボール箱に接着。

屋根は平屋根を希望した子は箱の蓋をそのまま利用し、三角屋根を希望の子はスチロールと段ボール板を使って形作ります。

色はアクリル絵の具で着色か2㎜厚のスチレンボードの貼り付け。


〈2日目〉
家具や棚を作ります。

5㎜厚のスチレンボードを細い板状にカットしておき、好きな長さにカッターで切って作ります。

やはり木目が人気ですね。

接着は木工用ボンドです。

大人なら両面テープを薦めるのですが、こどもがカッターで切った不揃いの面にはパテの役割もしてくれるボンドが適しています。

どうしようもないときはホットボンドです。



〈3日目〉
半数以上の子が家具作りの続きから始めていました。ただし接着はホットボンドです。

乾燥時間がないのでね。

布やレースやモールや人工芝などで少しづつ彩られ、紙や紙粘土で作った商品が並ぶと、いよいよお店もオープン間近って感じが出てきました。

一応夏休みの自由課題として学校に持っていくことを意識して企画しましたが、家でまだまだ作り続ける子、自分のフィギュアやぬいぐるみを動員して遊ぶ子、色々な形でイメージが広がってくれると嬉しいです。