吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

このじかすき

2018-08-08 14:38:09 | インポート
暦の上では立秋ですが、まだまだ蒸し暑い日が続いております。

そんな中、ふっと涼しい風を運んでくれるのが、知人からの夏のお便り。

この季節ならではの、涼やかな絵が描かれた1枚の葉書に、心が和みます。

私の知人に、とても字の美しい人がおりまして
この人字と来たら、見ただけで背筋がぴんとなるような、きりっとした美しさと
それでいて、女性らしいしなやかさをもっていて
いつも、郵便受けから葉書を取り出すなり、一瞬その字に見惚れてしまいます。

私の名前は、比較的字画の少ない、「早く書けるけれど綺麗には書けない」名前で
自分の名前が書けるようになって以来、一度として「上手に名前が書けた」記憶がありません。

特に、「ゆうこ」の「子」の字。
これが、どうにも納得のいくかたちにならない。

なんなんでしょうか、この中途半端なオタマジャクシみたいな字は。

字画が少ないからと、大きめに書くとバランスが悪いし、小さめに書くと糸くずみたい。

あなたの字、そのものがきたないのでしょうと言われしまえば確かにそうなのですが
とにかく、「子」の字は書きにくい。

でも、彼女は違う。

彼女が書くと、ただの「子」の字が、まるで朝露のひとしずく。

葉からこぼれ落ちた瞬間の、はっとする感覚。

そこまで言ってしまうと、ややオーバーかもしれませんが
とにかく、彼女の「子」の字は美しい。

そして、好き。


私もこんな字が書けたらいいのに。