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日々のあれこれ、米屋としての徒然を気分のままに。玄米・精米・環境・町づくりetc!

虫の問題は、悩ましい。本当のことを言っても・・・

2013-09-12 10:20:16 | お米

そろそろ秋口です。

まだまだ、暑くなったり、蒸したりしますが、それでも朝晩は落ち着いてきました。

 

しかし、虫さんたちはまだ頑張ります (^_^)

虫と言っても、昆虫ではなくて、米の虫

 

稲を成育中は、様々な害虫がいますが、

収穫後は、また別の害虫がいます。

 

有名どころ? では、

メイガ と コクゾウムシ(穀象虫)ですね。

 

メイガは、蛾ですので、幼虫時は、白い小さなモスラ(^_^)状態。

成虫になるために、繭を作って蛾となります。

この繭を作るときに、周囲のお米を巻き込んで、つづらを作ります。

 

コクゾウムシは、良く見ると、象の鼻のような突起がある黒い虫です。

中から米を食い破って出てきます。

 

気温が25℃を超すと、活動が活発化します。

いつ、孵ってもおかしくない状態です。

 

 

夏場も終盤にかかると、米屋同士の会話で、御客様とのやり取りとして、よく聞く話です。

 

「夏場の二ヶ月間、放置していた米袋を開けたら虫がいた」

「今まで、こんなことはなかった」(と言われた)

 

米屋によって対応はまちまちでしょう。

堂々と、

「虫はサービスです」という米屋もいるかもしれません。

平身低頭、

「済みません、取り替えます、返金します」という米屋もいるかもしれません。

 

うちは、どうでしょう?

状況次第でしょうね。

 

お届けしてすぐの米に虫がいたとしたら、虫の発生自体は店の責任ではないのですが、

御客様には何の落ち度もないので、代替え品をすぐに持っていくかと思います。

 

保管の期間や仕方が悪ければ、これは、また別です。

 

昔よりは、設備も良くなり、掃除もしやすくなり、

米屋の環境もはるかに良くなりました。

昔は、そりゃ、虫やネズミと同居しているも同然でしたから。

 

それでも、虫は根絶やしにできません。

彼らは、流通のあらゆるところに隠れます。

低温倉庫に保管しても、死にません。

活動を低下させるだけです。

 

倉庫全体をいくら燻蒸処理しても、

新しい米が入荷すれば、また虫と一緒に入ってくるようなものです。

 

とにかく、

1.ハイザー型の、下から米を出す式の米びつは絶対使わない

2.密閉容器型の米びつを使う

3.新しい米を入れる前に、中をきれいにする(洗剤はやめてくださいね)

4.出来るだけ低温な場所に置く。今の家屋の造りでは、無理かも。でも、直射日光に当てるとか、石油・洗剤などと一緒には置く、というのは最低限やめてください。

5.一か月以内の消費量で購入。

6.玄米だから大丈夫ということはない。

 

でお願いします。

 

縄文期の遺跡からも、虫が出土します。

ずっと、彼らはいるんです。

 

根絶やしには出来ません。

殺したければ、米自体に殺虫剤を散布するしかありません。

 

 

 

 

 


新米と聞くと語感はいいが、「走り」はねぇ~

2013-09-09 23:36:23 | お米

とうとう、なにかにつけて遅い当店にも新米が (^_^)

しかし、ただ、

「新米到着!」

などと喜んでいられません。

 

農産物や水産物の新物、

「走り」

と言います。

 

「新しい」というのはいいイメージですが、

実際は、

一番最初の頃の入荷物は、

品質が把握できずに、

かなりの振れ幅を覚悟します。

 

「走り」は、知っている人にとっては、

決して、飛びつく代物ではありません。

 

「女房を質にいれても食わねばならぬ“初鰹”」

なんて言われますが、

本当にその価値があったのか?

あ、女房を質に入れることが先の目的だったら、話は別ですが (^_^)

 

米に戻りますと、

新米は、間違いなく、青臭さがあって、

「新米だ!」と感じます。

でも、意外と味がしなかったり、

なにより、精米が難しかったり。

 

「このお米の精米はこうする」というノウハウが、

新米からしばらくは、全く役に立たないことも。

 

11月くらいになると、そして、年が明けると、

粒が締まるのか、

だいたいいつもと同じようになるのだけれど。

 

それに、今は、古米の管理もいいから、

品質のぶれを最低限に抑えたい業務用は、

出来るだけ古米で引っ張りたいですね。

 


私がごはん食をすすめる理由 5  パート2

2013-09-06 11:59:29 | 栄養・健康

「もっとお米を愉しむ 米スタイル」 Vol.7/2013年9月号(お米マイスターからお客様へお米ツウになる情報誌)

より

私がごはん食をすすめる理由 5

フーズ&ヘルス研究所
所長 幕内 秀雄

「糞」と書けばわかること

便秘で悩んでいるのは圧倒的に女性です。

ところが、多くの女性は、「私は主人や子どもに比べて、野菜や海草、果物などの食物繊維をしっかりとっているのに、どうして便秘になるのでしょうか?」と言います。

たしかに、子どもや男性に比べて、女性のほうが野菜や海草、果物などをしっかり食べている人が多いと思います。

それにもかかわらず、便秘が多いと言うことは、それらの食物繊維はほとんど影響がないということを証明しているようなものです。

多 くの女性が大切なことを忘れています。

「便」というからわからないのです。「糞」と書けばわかることです。

「糞」という字は、「米」が「異」なる形で出て くると読むことができます。

子どもは、野菜や海草など好んで食べることはありません。おかずよりもごはんばかり食べたがります。

ダイエットのために「ごはんを減らしている」という男性もめったにいません。しっかりごはんを食べています。

女性は、考えすぎて、あまりごはんを食べないことが多いのです。その結果が、便(たより)に出ているのです。

食生活は便りでわかります。運が悪い人はきちんとごはんを食べることから見直してみましょう。きっと、運が良くなりますよ。


幕内秀夫(まくうちひでお)

1953年茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒業。

現在、フーズ&ヘルス研究所代表。

主な著書、『粗食のすすめ』(新潮社)、『じょうぶな子どもを作る基本食』(講談社)、近刊『粗食の基本』(ブックマン社)など多数。


私がごはん食をすすめる理由 5  パート1

2013-09-05 10:36:41 | 栄養・健康

「もっとお米を愉しむ 米スタイル」 Vol.7/2013年9月号(お米マイスターからお客様へお米ツウになる情報誌)

より

私がごはん食をすすめる理由 5

フーズ&ヘルス研究所
所長 幕内 秀雄

食生活は「便り」でわかる

運(ウン)のいい人、悪い人

食事と健康について造詣の深い有識者によるリレー連載

「私がごはん食をすすめる理由」は、

これまで1年間、京都大学の森谷教授にご執筆を頂きましたが、

今号より著書「粗食のすすめ」で有名な幕内秀夫先生にバトンタッチします。

引き続き、ご飯の素晴らしさを皆様にお届けしますのでよろしくお願いします。

皆さんの食生活は「運」が良くなるものになっているでしょうか?

それとも、運の悪い食生活でしょうか?

運勢の話ではありません。やや臭いのあるウンの話です。

食生活がどうなっているかは、ほとんど便(たよ)りでわかります。文字通り、便に出ていると言っていいと思います。

幼稚園児くらいの子どもは、トイレに入っても大か小かわかりません。

何しろ、パンツを下すのが早いか、ウンチが出るのが早いかわからないくらい短時間で終わります。

お尻をふくにもトイレットバーバーはわずかしか使いません。

子どもの後にトイレに入つても、臭(くさ)くないので大か小かわからないものです。

まさに、運の良い食生活をしているからです。

それに比べて、大人はどうでしょうか?

トイレで、演歌を歌っているのではないかと思うほど、真っ赤な顔をしていきんでいる人もいるのではないでしょうか?

トイレットバーバーも、縁日で販売されているはつかねずみが回転しているかのように、

カラカラと音を鳴らしながら、たくさん使っているはずです。

それだけ、 お尻が汚れているということです。

それは、善玉菌よりも、腐敗菌などの悪玉菌が多くなっているからです。

当然、おならも臭くなります。そのような人の口癖は、「運(うん)が悪い」です。

それは運が悪いのではなく、食生活が悪いからです。