先日も、新米について書きました。
「はしり」はいいのか、悪いのか?
この前は、精米の難しさや、米自体の落ち着きのなさなどの、
「はしり」の問題を挙げました。
総合的に言えば、一概には断定できません。
だいたい、品種毎に刈り取り時期は違いますし、
気候でも時期は変わってきますし、
生産者ごとに違うし、
同じ生産者の同じ品種でも、田んぼによって違うし、農法によっても違うし。
じっくり時期を見て刈り取った物と、
相場を見ながら、慌てて刈り取った物ではおのずと違う。
とにかく、幾つもの要因があります。
ただ、言えることは、
「新米だから美味しいだろう」とは、思わない方がいい、ということ。
だいたい、今時のお米の保管はたいしたもので、
去年作の物でも、保存状態が良ければ、
まだまだ美味しい。
昔の、古米直前の油ぎっしゅ(ヌカの油が酸化)で、古米臭ぷんぷん、
虫さんもどうぞ御一緒に、という時代ではなく、
新米になったら、だんちに美味しい!というわけではない。
さらに、昔より、乾燥させるようになっていて、
新米のみずみずしさというのも、昔ほどない
(代わりに、年間通じての落ちも少ない)。
いつものお米が切れてしまっていたら、
別の品種の新米を試すのも一興ですが!