サッカーテレビ観戦@立飲み屋

ちょうど1週間前の夜、日曜日の繁華街のゆったりとした賑わいに誘われ、ふらりと一軒の立ち飲み屋に入りました。ビールを飲みながら、付け出しをつまんでいたらテレビでサッカーの試合中継をやっていることに気がつきました。
アジアカップの日本×オーストラリア戦です。
特別サッカー好きなわけでもないので、ああ、アジアカップやってるんだっけ、と思いつつテレビを見ていました。
はじめは何となく見ていたのですが、試合が熱を帯びてくるにつれだんだんとテレビに見入ってしまいます。
他のお客さんも私と同じように店に入ったらたまたまやっていた、程度の認識だったのだと思いますが、テレビからひときわ大きい歓声やアナウンサーの声が聞こえると皆テレビに注目します。
店員さんも忙しくしながら試合の様子が気になるようです。
そのうちリードされていた日本の同点となるシュートが入りました。
得点が入った瞬間、お客さん、店員さん、私も歓声を上げ、その場が一体となりました。
見ず知らずの人達ばかりなのに同じことで同じように一緒に喜ぶって不思議な感じですが、何だか嬉しくもあります。

同じような体験をした2002年のワールドカップを思い出しました。あの時日本代表が勝利した際は、日本中の人がひとつになったような雰囲気を感じました。
あれだけ日本中がひとつの共有できる喜びをを持つことってついぞ最近、無かったのではないでしょうか。

力道山を街頭テレビで見ていた時代はこんな感じがよくあったのかなぁなどと思うと娯楽や価値観が多様化し、単純に大多数が共有できる喜びが少なくなった今日、羨ましく思います。

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