てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

かめくん

2005年07月31日 | 読書
かめくんは、亀山とか亀田という苗字だから、かめくんと呼ばれているのではない。
ましてや、本物の亀というわけでもない。
かめくんは、亀型2足歩行ロボットなのだ。
にせもののかめということで、レプリカメとも呼ばれている。
大きさは、人間と同じぐらいで、木星戦争用に作られた。
戦争って、敵は誰なのか、もう終わったのか、まだ続いているのかすら、誰も知らないのだけど。

かめくんは、いつから、どうして、自分がここにいるのか、覚えていない。
周りを見渡しても、レプリカメは自分ひとりだけ。

かめくんは、今まで勤めていた会社が合併されることになり、首になってしまった。
住んでいた社宅も出て行き、新しい町で暮らし、新しい仕事を探すことになる。



かめくんは、以前の記憶がないこととか、社会の様子がよくわからないことなど、あまり気にしていない。
新しい住まいや、新しい仕事がうまくいっていれば、それで満足している。
子ども達に、「やーい、かめ、かめ」とボールを投げつけられれば、プシューと鼻息を荒くして怒るけど、そのときだけだ。

大好物のりんごを食べて、たまに猫を飼ってみたり、散歩中に哲学的な夢想にふけったり、普通の生活を楽しんでいる。

物事が曖昧でよくわからないまま、状況を淡々と受け入れるかめくん。

ユーモアとペーソスにあふれた北野ワールドです。




『かめくん』 北野勇作 (徳間デュアル文庫)


多読バトンなんて、考えてみた…

2005年07月25日 | 英語
近頃、本を読んでない上に、さらに英語の本も読んでいません。
前に読んだのは、1ヶ月ぐらい前かな。


いけない!
こんなことでは!
年内100万語突破は、夢になりそうな勢いです。
ずるずるっとね。


そんなわけで、巷ですっかり、流行が終わった感のあるバトン記事、
いろんなバリエーションがあるようですが、英語多読もバトン記事風に書けないかなぁと
考えてみました。


・今持っている英語多読用の本の数

なんて、質問どう?
ダメだよね~。
そんなの知ってどうすんの?って感じ。
私も数えたくないし。

買ったのは、30冊ぐらいかな。


どっちかっていうと、
・今までに読んだ単語数、冊数
の方がポイント高いですね。

で、これは、計測ブログによると、42万ぐらいですね。
冊数だと100冊ぐらい。


・今読んでいるレベル

SSS学習法については、きちんと本を読んだわけではなく、サイトの流し読みなので、レベルの考え方がよくわからないのですが、通常言われているレベルだと、今は2の後半か、3の最初ぐらいの本を中心に読んでいます。
で、読みやすさレベルでも2.0~3.0ぐらいの本ばっかり読んでますね。


・一番最近読んだ本

えっと、The Borrowersですね。
英語多読記事を書いてなきゃ、忘れているところでした…。


・印象に残った本
やっぱ、本を読んでるわけですから、そういうのもありですよね。

ということで、一番印象深いのは、レベル0の "NewYork Cafe"
なんでかっていうと、楽勝楽勝~のはずのレベル0の本のくせに、わけがわからんのです。
しかも、わからない単語なし。

私ってダメだな~と落ち込んだ本です。
あ、最初と中間部分は、意味が取れました。
Eメール形式になっていて、とても興味深いと思いました。
しかし、途中から、何がなんだか。
ミサイルがどこから出てきたのか、わからなかったし。
今読めば、わかるかなぁ。




そんなわけで、若干無理はありますが、なんとかバトン風の記事、書けそうですね。

問題は、バトンをまわせるほど、英語多読を実践している人を知らないってことですね…。
こんなの回されても困るだろうしね。

タフの方舟2 天の果実

2005年07月25日 | 読書
1巻から、ちょっと間をあけて、2巻。
最近、本を読んでいなかったですねぇ。

さて、タフの方舟ですが、1巻、2巻と、事件発生順に短編が並んでいます。
執筆順とは異なるようで、実際には2巻の最初の2編がタフシリーズの最初のお話のようです。

その2編を読んで、1巻の帯「宇宙一あこぎな商人」が納得できました。
最初は、こういうキャラだったんですね、タフ。
1巻から順に読むと、ちょっと印象が違うんですが…。


さて、2巻はこの最初の2編と、1巻にも出てきた「産めよ増やせよ、地に満ちよ」という拡張主義の惑星のシリーズ2編です。
まあ、出生率低下の一途をたどる日本からみると、たいへん羨ましい惑星ではありますが、無節操に増える人口を養うことができないため、タフ登場となるわけです。
このシリーズに出てくる<鋼鉄のウィドウ>トリーおばさんは、なかなか魅力的なキャラです。
タフには、あまり感情移入できない、というか、読み進めていくうちに、「なんだ、こいつ」と思えてくるんですが。

そんなわけで、2巻の表紙イラストは、多分トリーではないかと思うんですが、お年のわりに立派な体ですね。
顔は、隠してますけどね。
ま、しかたないですね。描きにくいですもんね。
100歳ぐらいでしたっけ?
で、実際には、ずっと若く見えるという、それでも50歳ですから。

全体に、タフが、猫に向かってしゃべるのが嫌いなので、
事件解決で、すっきり~という読後感にならなかったのですよ。
そんなわけで、他とは少し異なる重い読後感となる2巻の最終話「天の果実」が一番良かったです。

トリーがタフに投げかける台詞、そのまんま私が思っていたことだったし…。

ということで、私としては、あまり評価が高くなかったタフシリーズですが、最後でちょっと見直したかな。
まあ、シリーズ物だから、そのうち新作が発表されたら、タフの方舟3として出版されるんでしょうね。
そしたら、きっと、また買うでしょうね、私。

Reading Baton

2005年07月12日 | 読書
物書きの戯言のmoegi_suwaさんから、バトンをもらってから、随分、日がたってしまいました。

Reading Baton、複数の種類が出回っているようです。
が、ここはmoegi_suwaさんの形式で行きます。


1.今部屋の棚に並んでる蔵書の冊数

しょっぱなから、無理な質問ですよ~。
えっとですね、部屋の棚に並んでいる本ってことで、床の上に積み重なっている本は除外でしょうか?(笑)
蔵書って、雑誌とかポケットサイズの料理の本は除外ですよね~。

というわけで、今、この家にある私の文庫本と単行本がだいたい300~400冊ぐらいかな。
で、漫画本はあまりもっていなくて150冊ぐらい。

ほかに実家を本置き場にしているんですが、その数は、よくわかりません。。。


2.最後に買った本(またはマンガ)

あ、これは、この前、記事にしましたね。
・折れた魔剣
・ヒューマン(ネアンデルタールパララックスシリーズ)
・鎮魂歌

最後の鎮魂歌は、「2005年版SFが読みたい!」の第18位で、グレアム・ジョイスっていう人が書いたらしいです。
英国幻想文学賞受賞っていうのと、翻訳が浅倉久志という理由で買いました。


3.今読んでいる本(またはマンガ)

またまた、シビアな質問だ。。。

えっと、タフの方舟シリーズが1巻しか読んでないかな。
あと、トリポッドも1巻しか読んでない。これは、残り3冊買う予定。

それ以外に、完全に途中読みで、覚えているのは
・重力の虹・・・あと少しで1巻終了。
・夜更けのエントロピー・・・図書館で借りたんだけど、短編って一つ読むと安心しちゃって、なかなか進みませんね。(言い訳)
 夜更けのエントロピーの前までは一気に読んだんだけど。
・大暴風・・・面白いんですが、なぜか読み始めると、邪魔が入る呪われた作品。

あ、著者名省略しちゃいましたが、いいですか?
知りたい人はコメントで、言ってくださいね。


4.よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊


これこれ、この5冊が選べなくて、遅くなったんですよ。
まだ、迷っています。が、いっちゃえ~!

①東亰異聞(小野不由美)

むずかしい漢字なので、amazonさんの力を借りました。
東京じゃないことを強調するために、京に横棒を1本追加して、さらに「とうけい」と読みます。
 
この作品、妙に好きなんですよ。
ホラーなのか推理小説なのか、どっちつかずのジャンルに混乱させられました。
そして妖しい雰囲気と切ない思い。
何回読んでも泣いてしまいます。

後半で、とてつもない美形が出てくるのが、ちょっと嫌かなぁ。少女小説っぽくて。

どんな話かというと、江戸から東京に変わった時代に起きる奇怪な事件を記者が追うという話です。


②ジョジョの奇妙な冒険(荒木 飛呂彦)

マンガでも良いということで、これを挙げてみます。
。。。
ジョジョが好きなんですよ~!
あの、擬音表現、そして無意味なポーズ。
さいこーです♪

キャラとしては、4部の悪者、あ、名前ど忘れ、キラークイーンの人と、
5部の正義の味方、ブチャラティが好きです。
ブチャラティは、いい奴だから好きってわけではなく、いい根性しているところが好きです。
この人ならば、「ある日どこかで」のように根性でタイムトラベル可能だと思います。


③都市(クリフォード・D・シマック)

おろおろ。。。
これについては、もう紹介記事を書いていたので、リンクするために開いてみたら、
「私の好きなSFベスト3に入る」って書いてあるじゃないですか。
たしか、もう1つ同じようなことを書いた記憶が。。。
今回、ベスト5からは漏れさせていただいちゃったというのに。

ということで、この作品、好きなんで。

ここ


④北野勇作どうぶつ図鑑〈その1〉かめ(北野勇作)

人面町四丁目でもいいけど、北野勇作が好きです。
まあ、この人についても、機会があるたびに語っているので、この辺で。


⑤スピードおかずと献立百科

だ、だって、よく読み返す本なんだもん。
ぼろぼろになっています。
この本は、結婚して間もない頃か、結婚直前ぐらいに買いました。
ラインマーカーも引いてありますよ~。
一人暮らしなんてしたことないですから、夕食の準備が大変。
定時に会社から帰宅して6時、そして7時過ぎに主人が帰ってくるまでに、
夕食の準備をしなければいけません。
今思うと、べつに主人が帰ってきたときに夕食が出来上がって無くても良い気がするんですが、当時は、出来てなきゃダメだと思い込んでいたんですねぇ。。。

この本、単品料理だけじゃなくて、献立形式でもたっぷり料理が載っているんですよ。
初心者ですから、献立まで載っていないと、よくわからないんです。
この本では、30分で仕上げるものとして記載されていたんですが、それを1時間かけて作っていました。



5 バトンをタッチ

困りましたね。
書いてみたい人、募集です♪

宇宙戦争

2005年07月10日 | 映画、TV
おまけに宇宙戦争も見てきました。

主人は、なんじゃそりゃ?と乗り気じゃなかったのですが、
トム・クルーズの映画だと言って、その気にさせました。
どういうわけか、トム・クルーズが好きなんですよ、主人が。

さて、宇宙戦争ですが、事前にブログでざっと見たところ、評判悪し、です。
詳しく読んでしまって、うっかりストーリーがわかると興ざめなので、あまりよくわかりませんが、どうやらトム・クルーズが情けないとか、悲惨すぎるというのがいけないらしい。

というわけで、悲惨なのを覚悟して見たせいか、まあ、こんな感じだよねーという感想になりました。

それよりなにより、オチなどがおいおいという感じで、まあ、仕方が無いのかなぁ、ウエルズだから昔だしなぁ。。。

たまたま、トリポッドを読み始めたばかりで、それともなんとなくシンクロしてる感じ。


熱センサーとか赤外線センサーとかじゃなくて、電灯つけるところとか。


ま、100万年も前から準備していたわりには、バカすぎるオチでしたが、世の中、初歩的なうっかりミスが大惨事を引き起こすことはあるわけで。
にしても、ありえない!と叫んでしまったのでした。


それ以外の映像やら、人々のパニック状態なんかは、とてもよく出来ていてよかったです。

途中で、ショーシャンクの人が出てきました。
この人、私の中ではショーシャンクのイメージが強烈すぎて、どうしても色眼鏡で見ちゃいます。

電車男

2005年07月10日 | 映画、TV
テレビ番組の電車男を見て、これは電車男じゃない!と思ったので、
というか、電車男熱が上がってきたので、
しぶる主人を引っ張って、映画館で見てきました。

主人は恋愛物が好きなのに、なぜか電車男には拒否反応を示します。
どうしてかなぁ?


さて、映画の方は…

ううむ。
原作(?)そのままだと盛り上げに欠けると思ったのか、後半、ちょっとやりすぎって気がしました。
要所、要所は原作に忠実だったのですけど。

そもそも私が恋愛物が嫌いな理由は、嘘っぽいから。
こういうものには、リアルさを追求したいのです。
もしくは、ギャグですね。
コメディタッチの恋愛物なら、違和感なしなんですよ。

そういう点で、原作(?)の電車男はリアルな感じ。
なにより、最初は別に若い女性というだけの存在であったはずのエルメスが、いつのまにか恋愛の対象になってしまったといういいかげんさが、実にリアル。

残念ながら、この点は、映画でもパスされていましたね。
最初から、エルメスに気を取られています。

前半のギャグ部分は、観客のノリもよく、いい感じで見ることができました。
電車男役の俳優(誰か知らないけど)、なかなか達者ですね。
かばんを抱えて、きょときょとと歩く姿、もういかにもキモイオタクです。
あれは、他人と目をあわさないように、自分を目立たせないように、だったんですね。
目立っちゃってますけど。

エルメス側の心理状態は、淡々としていて、とらえどころが無いようになっているのも◎。


ヒューマン -人類-

2005年07月04日 | 読書
さて、早速この前買ったネアンデルタール・パララックスシリーズ第二弾『ヒューマン』を読みました。
結構なボリュームの本ですが、楽に読めます。

前作『ホミニッド』では、ネアンデルタールが進化した世界とホモ・サピエンスが進化した世界(ここだ。)との間に、偶発的に通路ができていましたが、今回は、この通路を永続的に保てるようになりました。
そこで起きるネアンデルタール世界とホモ・サピエンス世界の軋轢のお話です。

平和で全地球政府ができている管理社会であるネアンデルタール世界からみると、ホモ・サピエンス世界は野蛮でやりたい放題の世界です。
作者もどちらかというと、ネアンデルタール世界に肩入れしています。
ネアンデルタールの主要登場人物である物理学者ポンターが抱く人類社会への疑問は、とても説得力があります。
一方、ネアンデルタール社会は、理路整然としていて、それぞれのシステムはとても理にかなっているように感じられます。
あー、男女が別々に生活して、同性と異性の2人と結婚するというシステムは、どうかと思いますが。
個人の好みとか、ないのかな?


第三弾『ハイブリッド』は、10月発売予定です。
ハイブリッド。。。
『ホミニッド』『ヒューマン』『ハイブリッド』というタイトルを知ったときは、
ネアンデルタールの話、ホモ・サピエンスの話、ネアンデルタールとホモ・サピエンスの混血の話と考えていたのですが、そう単純にはいかないようです。

『ヒューマン』は社会学的な面の話ばっかりで、あまりSFチックじゃなかった(科学っぽくなかった)のですが、第三弾はそれよりはもう少し展開がSFっぽくなるんではないかと期待してます。


それにしても、社会学的SFってどうしてフェミニズムSFっぽくなるんだろう。。。

タフの方舟1 禍つ星

2005年07月04日 | 読書
全2冊構成ですが、上下巻ではなく、1巻、2巻になっているのは、短編集(連作)だからかな。

この本、帯の謳い文句が凄いです。
『ジュラシック・パークの興奮とハイペリオンの愉悦がここにある。』

こんな文句を書かれたら、絶対買っちゃいますよね。

おまけに書くと、2巻の謳い文句はこれ。
『イーガン、チャンがわからなくても、この本の面白さはわかります。』

うーん、これは逆効果。
イーガン、チャンも好きな私としては、一瞬、買うのやめようかと思っちゃいました。


さて、実際のお話ですが、やっぱり帯に「宇宙一あごぎな商人ハヴィランド・タフ登場!」とあったので、どんなあこぎな奴が出てくるんだ?と思ったら、そんなことはありませんでした。

ほんと、帯って罪作りです。

タフの紹介シーンでは、あまり商売が上手くないカモれる商人となっていました。
でも、帯に「宇宙一あこぎ」とあったので、これは客を騙す手段だと深読みしちゃったじゃないですか!

そうではないようです。

タフは、バカ正直な商人でした。


『ジュラシック・パークの興奮』は、確かにありました!
ちなみに、あとがきによると、タフの方がジュラシック・パークより先だそうです。

で、『ハイペリオンの愉悦』って何を指しているんだろう?


全体的にまあ、普通のエンターテイメントSFです。
軽く読めるかな。

R・R・マーティンなら、氷と炎の歌シリーズのほうが重厚で圧倒的に面白いです。

24 シーズンⅡ あと残り2時間

2005年07月04日 | 映画、TV
先週から、24のシーズンⅡを観ています。
あと残すところDVD1枚のみ。

一気に観るので、少し疲れが出てきました。

もう少しで終わりですが、現時点での感想は。。。

1.拷問のシーンが多い。
2.女性への拷問が、他の人の拷問に比べるとあまりにささいで、笑った。
3.キムの行動が理不尽で、メインストーリーと関係なく、余分な感じ。
4.話の焦点が前半と後半で別れてしまう。
5.私のお気に入りキャラが途中で死んでしまった。


うーん、全体的に最初のシリーズの方が良かったかなぁ。
まあ、シーズンⅡも面白いけどね。

シルミド

2005年07月04日 | 映画、TV
あいかわらず今頃ですが、『シルミド』を観ました。
有名なのに、どんな話かあまりよく知りませんでした。
なんか南北の争いの関係の秘密のミッションみたいなアクション物という認識。

で、始まったのですが、どうやら異なる場所の出来事が交互に映し出されています。
なんのことやら?
???状態でした。
結局、船でシルミドに行くところからしか、話が見えませんでした。

シルミドってシルミっていう島なんですね。
島を「ド」と読むのって、日本でも同じだぁと思いました。
良く考えてみると、日本の場合は地名なら「ジマ」って読むのが普通っぽいけど。


さて、とてつもなく過酷な訓練。
訓練を受けている人たちは、刑務所よりマシって考えているようでしたが、これって、刑務所の方が楽じゃないの?と思いました。
それとも、刑務所はもっとひどいのかな?

あとで知ったのですが、これは実話を元にした映画だったんですね。
娘が、あの生き残った人が出たドキュメンタリー番組を見たことがあると言っていました。