てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

ロカノンの世界

2007年06月03日 | 読書
へんてこなファンタジーが続いたので、
比較的正統的なファンタジーということで、
「ロカノンの世界」ル・グィンです。

ファンタジーとはいってもSF界の女王ル・グィン作品ですから
どことも知れない異世界の話ではなく、
どっか遠くにある惑星の話です。

ロカノンって全世界連盟の惑星調査隊長で、
調査対象である惑星で、
全世界連盟の敵に攻撃されて一人ぼっちになっちゃったよ、
だから、なんとか連盟に連絡したいんだけど、
この惑星って文明度が低いのよ、
宇宙船どころか、飛行機も自動車も自転車もないしさぁ、トホホ
という話です。

あー、ちょっと違うか。
でも大筋はそんな感じ。
ちなみに、一番早い移動手段は、
風虎に乗って空を飛ぶことです。
ちょっと十二国記みたいですね。
って、どっちが古いんだって・・・


ル・グィンの初長編だそうで、
さすがに世界描写は美しいです。
ま、一言でいえば、SF版おとぎ話ですが、
百貨店カタログに載ってたり、西部劇だったりする世界とは
やっぱり、ひとあじもふたあじも違う。

プロローグの「セムリの首飾り」がわりと好きです。

1cmで字はちっちゃい、ハヤカワ文庫SFです。

ダーク・タワー 1

2007年06月03日 | 読書
時間があったので、ふらりと寄った本屋に、
ダーク・タワー堂々完結!!
とあったので、1巻「ガンスリンガー」を買いました。

キングなんですよ。
キングは初めてなんですよ。
しかし、いつかは通らなければいけない道と
思ってたんですよ。

それにしても、ダーク・タワーは他のキング作品とは
少し毛色が違うということで、
キング入門にしようとした私の目論見は、はずれました。
というか、入門に、全16巻のシリーズものを選ぶなよ
って感じなんですが。

で、どうなんですか?これ?
なんかよくわからんのですよ。
ファンタジーなのに、主人公は孤高のガンマンなんですよ。
西部劇ファンタジーって、わけわからんですよ。
文体がハードボイルドなんですよ。
続けて読めば、面白いんでしょうか?
ちょっと考え中です。。。

新潮文庫
1cm5mmだよ。
途中にカラーイラストもあるよ。

魔法の王国売ります!

2007年06月03日 | 読書
もしかしたら、読んでないかもしれないと思って読みはじめました。

テリー・ブルックスのランドオーヴァーシリーズ第1作
「魔法の王国売ります!」です。

最愛の奥さんを亡くしてから元気がでない中年の弁護士が
ふと目にした百貨店のカタログに、
出てたんですよ、魔法の王国売ります、っていうのが。

値段はちょっと高い。
だって、王国1コ丸ごとだからね。
でも、クーリングオフ制度もあるし、
最近やる気でないし、お金はあるし、どうしよーって感じで
話が進む
っていうか、もう買うしかないですよね、
買わなきゃ、話が進まないですよね。

魔法の王国って、ハリウッドばりの特撮ステージなのか、
それとも、ディズニーランドみたいなところか、
でも、もしかして、本物だったらどうしよー
つか、本物じゃなかったら、ちょっとガッカリだぞ、
でも本物のはずないじゃん、
みたいな感じなんですが、
あのね、本物じゃなかったら、本にならないですからね。
この辺は、あまりドキドキしないですね。

まあ、全体にそれほどドキドキしないですけどね。

ファンタジーだけあって、お約束的な生き物がいっぱいでてきます。
ちゃっかりしてるキャラばかりで、
魔法の王国っていっても、世知辛い世の中だせ、って感じです。

そんな感じで始まるユーモアファンタジーです。

ハヤカワ文庫、1cm9mm、でも、文字びっしりだよ。
けっこう、大冒険だよ。
これ、1巻しかもってないけど、そのうち2巻以降も買おうっと。

あ、再読でした。

フィーヴァードリーム

2007年06月03日 | 読書
吸血鬼の話です。R・R・マーティンの本です。
いいもんの吸血鬼VSわるもんの吸血鬼
というか、
都合のいい吸血鬼VS都合の悪い吸血鬼
です。

あるいは、
友達になれるかもしれない吸血鬼VS友達になれそうもない吸血鬼
です。

たとえば、ペットがいて、しかも日本語で会話できて
なのに、そのペットを食べなくては生きていけない。
そんなとき、あなたならどーする?
みたいな、そんな話かも、しれません。
で、それがペットじゃなくて、通りすがりの動物で、でも日本語で会話できて、
だったら、どうしよう。
困りますね。

まあ、いくら吸血鬼が主人公でも、人間の立場から書かれているんで、
全然、そんな話じゃないんですが。

そんなわけで、人間と友達になりたい吸血鬼とか、吸血鬼に憧れる人間とか、
吸血鬼に憧れる吸血鬼とか、吸血鬼が嫌いな吸血鬼とか、
そんな人間やら吸血鬼やらが、出てきて繰り広げられる、
一気読みストーリーです。

なんか、気の抜けた紹介ですが、実物はすごく面白いですよ。

ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラとは全然違う、
現代的な吸血鬼ストーリーです。
マーティン自体、そんなにウエットな感じがしない、
どっちかというとドライだし、
娯楽大作が得意だよねというタイプなので、読みやすいです。

再読です。
創元ノヴェルズです。
上下巻です。
あわせて2cm8mm、あんまり太くないよ。
今は、創元推理文庫から出てるみたいだよ。