てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

ヒューマン -人類-

2005年07月04日 | 読書
さて、早速この前買ったネアンデルタール・パララックスシリーズ第二弾『ヒューマン』を読みました。
結構なボリュームの本ですが、楽に読めます。

前作『ホミニッド』では、ネアンデルタールが進化した世界とホモ・サピエンスが進化した世界(ここだ。)との間に、偶発的に通路ができていましたが、今回は、この通路を永続的に保てるようになりました。
そこで起きるネアンデルタール世界とホモ・サピエンス世界の軋轢のお話です。

平和で全地球政府ができている管理社会であるネアンデルタール世界からみると、ホモ・サピエンス世界は野蛮でやりたい放題の世界です。
作者もどちらかというと、ネアンデルタール世界に肩入れしています。
ネアンデルタールの主要登場人物である物理学者ポンターが抱く人類社会への疑問は、とても説得力があります。
一方、ネアンデルタール社会は、理路整然としていて、それぞれのシステムはとても理にかなっているように感じられます。
あー、男女が別々に生活して、同性と異性の2人と結婚するというシステムは、どうかと思いますが。
個人の好みとか、ないのかな?


第三弾『ハイブリッド』は、10月発売予定です。
ハイブリッド。。。
『ホミニッド』『ヒューマン』『ハイブリッド』というタイトルを知ったときは、
ネアンデルタールの話、ホモ・サピエンスの話、ネアンデルタールとホモ・サピエンスの混血の話と考えていたのですが、そう単純にはいかないようです。

『ヒューマン』は社会学的な面の話ばっかりで、あまりSFチックじゃなかった(科学っぽくなかった)のですが、第三弾はそれよりはもう少し展開がSFっぽくなるんではないかと期待してます。


それにしても、社会学的SFってどうしてフェミニズムSFっぽくなるんだろう。。。

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