てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

タフの方舟2 天の果実

2005年07月25日 | 読書
1巻から、ちょっと間をあけて、2巻。
最近、本を読んでいなかったですねぇ。

さて、タフの方舟ですが、1巻、2巻と、事件発生順に短編が並んでいます。
執筆順とは異なるようで、実際には2巻の最初の2編がタフシリーズの最初のお話のようです。

その2編を読んで、1巻の帯「宇宙一あこぎな商人」が納得できました。
最初は、こういうキャラだったんですね、タフ。
1巻から順に読むと、ちょっと印象が違うんですが…。


さて、2巻はこの最初の2編と、1巻にも出てきた「産めよ増やせよ、地に満ちよ」という拡張主義の惑星のシリーズ2編です。
まあ、出生率低下の一途をたどる日本からみると、たいへん羨ましい惑星ではありますが、無節操に増える人口を養うことができないため、タフ登場となるわけです。
このシリーズに出てくる<鋼鉄のウィドウ>トリーおばさんは、なかなか魅力的なキャラです。
タフには、あまり感情移入できない、というか、読み進めていくうちに、「なんだ、こいつ」と思えてくるんですが。

そんなわけで、2巻の表紙イラストは、多分トリーではないかと思うんですが、お年のわりに立派な体ですね。
顔は、隠してますけどね。
ま、しかたないですね。描きにくいですもんね。
100歳ぐらいでしたっけ?
で、実際には、ずっと若く見えるという、それでも50歳ですから。

全体に、タフが、猫に向かってしゃべるのが嫌いなので、
事件解決で、すっきり~という読後感にならなかったのですよ。
そんなわけで、他とは少し異なる重い読後感となる2巻の最終話「天の果実」が一番良かったです。

トリーがタフに投げかける台詞、そのまんま私が思っていたことだったし…。

ということで、私としては、あまり評価が高くなかったタフシリーズですが、最後でちょっと見直したかな。
まあ、シリーズ物だから、そのうち新作が発表されたら、タフの方舟3として出版されるんでしょうね。
そしたら、きっと、また買うでしょうね、私。

最新の画像もっと見る