てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

タフの方舟1 禍つ星

2005年07月04日 | 読書
全2冊構成ですが、上下巻ではなく、1巻、2巻になっているのは、短編集(連作)だからかな。

この本、帯の謳い文句が凄いです。
『ジュラシック・パークの興奮とハイペリオンの愉悦がここにある。』

こんな文句を書かれたら、絶対買っちゃいますよね。

おまけに書くと、2巻の謳い文句はこれ。
『イーガン、チャンがわからなくても、この本の面白さはわかります。』

うーん、これは逆効果。
イーガン、チャンも好きな私としては、一瞬、買うのやめようかと思っちゃいました。


さて、実際のお話ですが、やっぱり帯に「宇宙一あごぎな商人ハヴィランド・タフ登場!」とあったので、どんなあこぎな奴が出てくるんだ?と思ったら、そんなことはありませんでした。

ほんと、帯って罪作りです。

タフの紹介シーンでは、あまり商売が上手くないカモれる商人となっていました。
でも、帯に「宇宙一あこぎ」とあったので、これは客を騙す手段だと深読みしちゃったじゃないですか!

そうではないようです。

タフは、バカ正直な商人でした。


『ジュラシック・パークの興奮』は、確かにありました!
ちなみに、あとがきによると、タフの方がジュラシック・パークより先だそうです。

で、『ハイペリオンの愉悦』って何を指しているんだろう?


全体的にまあ、普通のエンターテイメントSFです。
軽く読めるかな。

R・R・マーティンなら、氷と炎の歌シリーズのほうが重厚で圧倒的に面白いです。

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