a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

Diary of "Furcht und Elend des Dritten Reiches" 5

2015-02-18 20:53:56 | 東京公演
『第三帝国の恐怖と貧困』の稽古場日誌


今日は稽古場に千葉大学教員の三宅晶子さんをお招きしました。
ヴァルター・ベンヤミンを中心に研究され、
比較文化論など大学では教えていらっしゃいます。
『国家が戦争に向かっていく時』というテーマで皆でお話をうかがいました。



三宅晶子さんは『名探偵カッレとスパイ団』で初めて劇団にいらっしゃいました。
その時は《コンパッション(共感共苦)は可能か?》という講義をしていただきました。
このお話は劇団に非常な衝撃を与えました。
広渡さんをはじめ、
劇団全体でコンパッションという言葉に出会い、
それについて考える契機をいただいたように思います。

三宅晶子さんが過去に上演した芝居のパンフレットに寄せてくださった文章は若いメンバーも読み、
『第三帝国の恐怖と貧困』とリンクして考えてきました。



三宅さんは事実を淡々とお話になります。
しかしいつも、お話をうかがううちに三宅さんの心の熱が伝わってくるように思います。
不思議です。
そして、素朴な質問を受け入れて
いただけそうな抱擁力も感じます。今回も若い劇団員が色々と質問していました。
今日の講義の中身は、公演のパンフレットに掲載予定です!
日本とドイツの戦後の歩みや教育の比較、現代日本はどういう道を歩んでいるのか?
面白いパンフレットになりそう。
最後に今日の集合写真!



皆の顔を見ると三宅さんのお人柄がうかがえます。
三宅さん、本日はありがとうございました!


文責:桑原睦

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東京演劇アンサンブル創立60年記念公演Ⅲ
第三帝国の恐怖と貧困 






作 ベルトルト・ブレヒト
訳 千田是也
構成・演出 松下重人

音楽 菊池大成
ピアノ演奏 菊池大成 山本有紗
衣裳・舞台美術 竹内陽子
舞踊 菊地尚子
照明 大鷲良一
効果 勝見淳一
宣伝美術 スズキコ―ジ+奥秋圭
舞台監督 竹口範顕
制作 小森明子 太田昭

2015年
3月12日(木)19:00
3月13日(金)19:00
3月14日(土)14:00
3月15日(日)14:00
3月16日(月)休演
3月17日(火)19:00※
3月18日(水)19:00※
3月19日(木)19:00
3月20日(金)19:00
3月21日(土)14:00
3月22日(日)14:00

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売学生=3,000円
※=Low Price Day=2500円

受付・お問合せ
劇団事務所03-3920-5232
webチケット
*無料の会員登録が必要です。


キャスト

1「国民共同体」
士官1 三木元太
士官2 和田響き

2「裏切り」
夫 篠澤寿樹
妻 上條珠理

3「白墨の十字」
突撃隊員 大橋隆一郎
料理女 天利早智
女中 永野愛理
労働者 大多和民樹
運転手 浅井純彦

4「泥沼の兵士たち」
ブリュール 和田響き
ディーベンバッハ 篠澤寿樹
ロマーン 坂本勇樹
神学者 三瓶裕史
親衛隊員 雨宮大夢

5「法の発見」
区裁判所判事 竹口範彰
警察官 本多弘典
検事 尾崎太郎
廷吏 篠原祐哉
女中 仙石貴久江
高裁判事 伊藤克

6「物理学者」
科学者X 坂本勇樹
科学者Y 和田響き

7「ユダヤ生まれの妻」
妻 洪美玉
夫 尾崎太郎

8「スパイ」
夫 雨宮大夢
妻 桑原睦
男の子 水流梨津美
女中 山智子

9「黒い靴」
母 冨山小枝
娘 正木ひかり

10「箱」
おかみさん 清水優華
ふたりのこども 水流梨津美 永野愛理
若い労働者 坂本勇樹
その妻 山智子
突撃隊員達 大橋隆一郎 和田響き

11「釈放者」
夫 熊谷宏平
妻 町田聡子
釈放者 三瓶裕史

12「いましめ」
少年1 正木ひかり
少年2 永野愛理
少年3 水流梨津美
少年4 山智子
少年5 篠原祐哉
班長 仙石貴久江

13「職業斡旋」
夫 浅井純彦
妻 名瀬遥子
隣りの女 真野季節

14「国民投票」
女 奈須弘子
年上の労働者 大多和民樹
年下の労働者 三木元太

東京演劇アンサンブル『第三帝国の恐怖と貧困』HP
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