a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

下の人たち

2014-03-21 10:16:19 | 東京公演


本日、無事公演初日を迎えることが出来ました。
客席の入りも上々で、
終演後の反応も悪くない、ようです。
千穐楽まで、走ります!!

劇団創立60周年記念のトップを飾る作品は、
まさに劇団の総力戦。
新人からベテランまで、
俳優もスタッフも入り乱れて、
創り上げました。

いろんな年齢層の俳優がいることが、
やはり劇団の厚みになっていると感じることができるような、
そんな劇団になりつつあるな、と近頃思うのです。


本来ならば、
劇団の2人の代表がそろい踏み、
というシーンもあったのですが、
残念ながら、今回は志賀澤子のみ。
でも、さすがの存在感。
ダンスタイムに注目、だとか……。



舞台狭しと動き回る、
新聞売り子の少年には、
三木元太と水流梨津美。
元太は、今回の映像を担当。
とにかく何でもできちゃう男だ。
水流ちゃんは、昨年に続いてのかなこさんの出演で、
たぶん、一番喜んでたんだろうな。
半追っかけ、みたいなー。





新聞記者には雨宮大夢と、和田響き。
衣裳選びに苦労していた大夢と、
某照明家から“ちくわ”と称され、愛されているとか。
この年代が、ぐいぐい押し上げてくると、
きっと劇団はもっと、もっと、高く飛べる。





ラッカーニッドルのおかみさん役の奈須弘子、
グルーム役の坂本勇樹。
貧しき人の際限なき欲望という部分で、
まさにその象徴的なシーンに登場する。
前半の印象深い、なんともやりきれないシーンだ。
そういう意味でも、
2人は良いアクセントで、時々目が離せない存在だったりする。





本多弘典と篠原祐哉は、
いくつかの役を担っている。
なにしろ、上の人の役もやっているし、
下の人の役もやっている。
それはこの2人だけだ。
本多くんの印象的なのは、
後半のストの連絡をしようとする場面。
なんだか……あやしい。
祐哉は、前半のボーイ姿が印象的。
なんだか……冷たい。
そういう一瞬を、楽しんでほしいーです。





組合の指導者として、熊谷宏平。
世が世なら、
ホント組合でこういう役につきそうな男である。
先輩からも、
後輩からも、
信頼の厚い男。
個人的に注目してほしいのは、
バチッとした7:3分けを見逃すな、という感じ。
2:8という噂もある。






2月の研究生公演を終えて稽古に合流した研究生も、
総力戦の公演を支えている。
これは演出の力も大きいのだが。
どうぞみなさん、顔と名前を覚えていただければと思います。

志賀優寛 研究生の兄貴分。


星野瑠莉 ダメは「きれいすぎる」でした…


大橋隆一郎 研究生公演の主演で、自信をつけたか


仙石貴久江 麦わら隊研究生でもあります。


上原和幸 稽古場のマスコット男子


小田勇輔 武蔵関のフォレストガンプ


鳥居圭介 遅刻。



そして最後に、竹口範顕。
今回の労働者たち、というグループでいえば、
彼の存在が大きく支えている。
この辺もキャスティングの妙。
このポジションに竹ちゃんがいることで、
下の人たちの存在に奥行きというか、深みといったものが増している。
比較的若い劇団員が多い下の人たち。
ぜひ、竹ちゃんの稽古場にいる姿勢から、
舞台にいる姿、
たくさん見てほしいなーと思うのである。


あ、ラストに。
かわいい女の子が二人、日替わりで。
これは、まぁ、隠し玉。
ふうかと、かじゅ。
がんばってね!




まさに劇団総力戦。
みーんな稽古場で、若干事務所がさみしい日々でした。
それぞれが、それぞれの仕事をし、
初日を迎えました。
お客様の評判は上々。
なかなか再演の難しい公演です。
どうぞ劇団創立60周年記念公演、
ご来場くださいませ。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


TEE東京演劇アンサンブル公演 創立60周年記念公演Ⅰ
屠畜場の聖ヨハンナ

作 ベルトルト・ブレヒト
訳 加藤衛訳
演出 小森明子
構成 庭山由佳・小森明子
音楽 かとうかなこ
装置 池田ともゆき
衣裳 稲村朋子
舞踊 明樹由佳
照明 真壁智恵子
効果 勝見友理
歌唱指導 菊池大成
舞台監督 入江龍太
宣伝美術 スズキコージ・奥秋圭
制作 太田昭

2014年
3/20(木)19:00 終了
3/21(金)14:00 終了
3/22(土)19:00
3/23(日)14:00
3/24(月)19:00☆まもなく満席
3/25(火)休演
3/26(水)19:00☆まもなく満席
3/27(木)19:00
3/28(金)19:00
3/29(土)14:00
3/30(日)14:00

前売(一般)=3,800円
前売(学生)=3,000円
☆=Low Price Day = 2,500円
当日=4,500円

全席自由 申込順に整理番号を発行

ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線 武蔵関徒歩7分)  


東京演劇アンサンブル TOKYO ENGEKI ENSEMBLE
〒177-0051 東京都練馬区関町北4-35-17
TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433

作品詳細

東京演劇アンサンブル webチケット
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