a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

第三帝国の恐怖と貧困

2015-02-06 13:20:26 | 東京公演
東京演劇アンサンブルの2015年最初の本公演は、
『第三帝国の恐怖と貧困』
です。





ベルトルト・ブレヒトがナチス政権下に書いた代表作が、
創立60年記念公演の第三弾として登場します。
あまりにも現代を生きる私たちとダブる状況が多すぎます。
年明けより稽古がスタートし、
日々、けいこ場は熱気を帯びております。
年明けから、
バタバタと、いろいろな企画を行ってきました。
いずれ報告したいこともありますが、
まずは簡単に……。

1月10日(土)ブレヒトの芝居小屋
スープ劇場Ⅶ
『あなたのために』『ジョンとジョー』
2本立て公演
満席で大盛況でした。


1月11日(日)ブレヒトの芝居小屋
「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の学習会を行いました。
弁護団の馬奈木さんに来団いただき、お話を聞きました。


1月15日(木)ブレヒトの芝居小屋
李イェダさんの話を聞く会
韓国で徴兵拒否をしてフランスに亡命している22歳の若者です。
『第三帝国の恐怖と貧困』稽古場の企画として行いました。

1月15日(木)~18日(日)シアタートラム
日韓演劇交流センター主催『韓国現代戯曲ドラマリーディングⅦ』に、
『アリバイ年代記』(作=キム・ジェヨプ 訳=浮島わたる)の演出として公家義徳が参加しました。
ほかの作品も併せて、こちらも大盛況でした。

1月20日(火)~21日(水) 福島県
『第三帝国の恐怖と貧困』の稽古場を中心に、
「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の裁判支援に行きました。
20日は裁判の傍聴、原告団弁護団との交流。
21日は有志が現地地調査に参加しました。
多くの新しい出会いがありました。


1月25日(日)ブレヒトの芝居小屋
『洪成潭さんがやってくる!!』
2012年に開催した「洪成潭 光州五月版画展―ひとがひとを呼ぶ」。
今夏再び、「洪成潭 東アジアのYASUKUNIZM」展を開催します。
その準備企画として、実行委員会の皆さんと一緒に、
洪成潭さんのお話をお聞きしました。


というように、劇団も多忙な日々を過ごし、
3月の公演に向けて急ピッチで進んでいます。
『第三帝国の恐怖と貧困』、
本公演としての上演は、
1973年以来となるので実に40年以上を越えての再演となります。
最も劇団としては、2005年に広渡常敏演出による研究生公演として上演し、
その時に参加した松下重人が今回演出を担当します。
これまで何度も公演のレパートリーの候補として挙がりながら実現しなかったこの作品が、
いよいよ満を持して上演します。
いま、上演しなければならない、稽古場からあふれる思いをどうかお見逃しなく!!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

東京演劇アンサンブル創立60年記念公演Ⅲ
第三帝国の恐怖と貧困 


作 ベルトルト・ブレヒト
訳 千田是也
構成・演出 松下重人

音楽 菊池大成
ピアノ演奏 菊池大成 山本有紗
衣裳・舞台美術 竹内陽子
舞踊 菊地尚子
照明 大鷲良一
効果 勝見淳一
宣伝美術 スズキコ―ジ+奥秋圭
舞台監督 竹口範顕
制作 小森明子 太田昭

2015年
3月12日(木)19:00
3月13日(金)19:00
3月14日(土)14:00
3月15日(日)14:00
3月16日(月)休演
3月17日(火)19:00※
3月18日(水)19:00※
3月19日(木)19:00
3月20日(金)19:00
3月21日(土)14:00
3月22日(日)14:00

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売学生=3,000円
※=Low Price Day=2500円

受付・お問合せ
劇団事務所03-3920-5232
webチケット
*無料の会員登録が必要です。


キャスト

1「国民共同体」
士官1 三木元太
士官2 和田響き

2「裏切り」
夫 篠澤寿樹
妻 上條珠理

3「白墨の十字」
突撃隊員 大橋隆一郎
料理女 天利早智
女中 永野愛理
労働者 大多和民樹
運転手 浅井純彦

4「泥沼の兵士たち」
ブリュール 和田響き
ディーベンバッハ 篠澤寿樹
ロマーン 坂本勇樹
神学者 三瓶裕史
親衛隊員 雨宮大夢

5「法の発見」
区裁判所判事 竹口範彰
警察官 本多弘典
検事 尾崎太郎
廷吏 篠原祐哉
女中 仙石貴久江
高裁判事 伊藤克

6「物理学者」
科学者X 坂本勇樹
科学者Y 和田響き

7「ユダヤ生まれの妻」
妻 洪美玉
夫 尾崎太郎

8「スパイ」
夫 雨宮大夢
妻 桑原睦
男の子 水流梨津美
女中 山智子

9「黒い靴」
母 冨山小枝
娘 正木ひかり

10「箱」
おかみさん 清水優華
ふたりのこども 水流梨津美 永野愛理
若い労働者 坂本勇樹
その妻 山智子
突撃隊員達 大橋隆一郎 和田響き

11「釈放者」
夫 熊谷宏平
妻 町田聡子
釈放者 三瓶裕史

12「いましめ」
少年1 正木ひかり
少年2 永野愛理
少年3 水流梨津美
少年4 山智子
少年5 篠原祐哉
班長 仙石貴久江

13「職業斡旋」
夫 浅井純彦
妻 名瀬遥子
隣りの女 真野季節

14「国民投票」
女 奈須弘子
年上の労働者 大多和民樹
年下の労働者 三木元太

東京演劇アンサンブル『第三帝国の恐怖と貧困』HP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする