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第6回「データ整備担当者は、地道な調整作業を覚悟すべし!」

2005年04月04日 | データ整理
データ管理者の役割と人材像について述べたいと思います。

まず、データ管理者の役割ですが、①データ辞書の管理②データ整備の手続運営③データ整備の啓蒙の3つに絞った方がいいでしょう。

しばしば、DB設計者やDB管理者の仕事を、データ管理者の役割に含めて考えるケースがあります。
このような体制の場合、アプリケーション担当者が「データ項目はDB担当者の問題である」という認識を持ちがちです。

確かに、データ項目はDBに格納されます。
しかし、同時に、画面や帳票、インタフェースファイルなどでも使用されるものであり、特定の担当者の問題ではないことは、いうまでもありません。

データ管理者の役割である「データ辞書の管理」ではデータ項目に異音同義語・同音意義語がないように名称や意味定義を確認し、不都合があればアプリケーション担当者にフィードバックします。

データ項目名への名称付与や意味定義はアプリケーション担当者の役割となります。

データ管理者は、データ辞書を拡充していくために、データ整備作業の運営に責任を持ち、データ整備の重要性を啓蒙していく必要もあります。

次にデータ管理者の人材像ですが、スキル面と性格面から明らかにしたいと思います。

まず、スキル面についてですが、何らかの実装スキルを持っていることが必要となります。
プログラミングでもDBのチューニングでも何でもかまいません。
周囲から一目置かれるくらいのスキルレベルを持っている人が望ましいでしょう。

データ管理者は、各担当者にデータ項目名称の訂正や、意味定義の書き直しなどを依頼します。
場合によっては、いやがる担当者を説得する必要があります。
そのときに、実装面での知識と実績という裏づけがあれば、説得力が増します。
残念ながら「何を言っているか」ではなく「誰が言っているか」の方が、人を動かす要因になっていることは否定できません。

次に性格面についてですが、「いい加減」では困りますが、ポイントをはずさず大枠を把握しようとする人がよいでしょう。
データ整備はいきなり100点満点を取れるようなものではありません。
細部にこだわりすぎるよりも、筋道をはずさないようにすることの方が重要となります。

2番目の条件として、地道な作業を数日間継続できるくらいの忍耐力も必要となります。

最後にデータ管理者として留意して欲しい3か条をあげておきます。

Ⅰ.調整役に徹すること
 足を使って担当者のところへ出向き、調整することが重要となります。

Ⅱ.説明資料は簡素にする
 担当者は皆多忙であり、サッと目を通せる資料を作成するようにしましょう。

Ⅲ.説明会の開催を怠らない
 データ整備の手続と意義が社内で完全に新党するまでは、根気強く説明会を開催する必要があります。
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