理論上実施可能でも現実には不可能になる要素はここにもあります。
たとえば、トラックが到着してから配送依頼書を出力するという運用を想定した場合、配送依頼書に必要な情報が窓口で待てる時間内に収まるかどうかを検討しなければ実施可能かどうかはわかりません。
また、一枚の配送依頼書出力に必要な時間が許容範囲だとしても、同時に二台以上のトラックが到着しないかを検討しなければ、絵に描いた餅なる可能性があり . . . 本文を読む
①ビジネスフロー図上のデータは概念的なデータである!
ビジネスフロー図で表現されるデータのすべてが最終的にファイルになるわけではありません。
ここでは、概念的なデータの固まりとして捉えることが適切で、ユーザにもそういうものであるという説明をします。
一般ユーザ(コンピュータのことをあまりご存知ない人だとして)は、データベースやエンティティという言葉に多かれ少なかれ拒絶反応を示しますが、デ . . . 本文を読む
ビジネスフロー図に掻く工程を、だれが、どこで実施するのかを、正しく打ち合わせておく必要があります。場合によっては、論理上は可能でも現実には実施不可能なこともあります。
端末機(ディスプレイ、プリンタなど)が、ポケットに収まって持ち歩きできないかぎり、その設置場所は運用上の制限となりえます。また、システム運用を作成するこの段階で、設置する端末機の台数が明確になることも重要な要素です。
端末機の設 . . . 本文を読む
手作業のでしかない工程についてのシステム設計書が従来なかったことから、手作業工程を記述する必要性の認識が低かったことは想像できます。これは、コンピュータシステムを作成するという意識が適用業務システムを作成するという意識を上回っていたことを示しています。しかも、この意識を逆転させることは予算(お金)が関係するため、意外に難しいものです。
ソフトウェアハウスにとって、成果物の清算単位はソフトウェアお . . . 本文を読む
業務の流れには本流と支流があり、まず本流の把握およびフロー化を優先することはいうまでもありません。
ただ、支流に関しての業務の流れを表現する場合に注意しなければならないことがありまます。
それは、支流部分だけを抜き出して表現しないということです。
なぜなら前後の流れを切ったフローは理解しにくく、前後の流れが本流と同じだという理由で作成の手間を省くだけというのではいかにもお粗末です。
では、 . . . 本文を読む
中間層ビジネスフロー図とは、全体図でも最下層でもないビジネスフロー図を中間層ビジネスフロー図といっています。
分析/設計の範囲が狭い、もしくは小さい場合には中間層ビジネスフロー図がな いことも有り得えますが、大規模なシステム開発の場合は、中間のビジネスフロー図を作成することが多いと思います。
中間層のビジネスフロー図の作成目的としては、最下層ビジネスフロー図作成作業の分担範囲を明示することや最 . . . 本文を読む
【目的】 ①.外部や他システムとのインタフェースを記述し分析/設計の対象となる適用業務の範囲/枠組みを明示する。 ②.分析/設計の対象となる適用業務の大まかな流れを記述し全体像を明示する。 ③.機能事務間のインタフェースを記述し役割分担を明確にする。 ④.分析/設計の対象となる適用業務を取巻く環境(取引している外部の組織/個人や物、金、情報などの取引の対象)が明確になりトップダウンデータモデリング . . . 本文を読む
分析(管理)業務の設計は、その重要度と関係なく基幹業務についてのビジネスフロー図が完成してから着手することになります。
これは、分析(管理)の工程が、そもそも特定の基幹業務の工程を対象としていたり、基幹業務のデータを対象としているからです。
もし、市場での消費者の要望をランキングして分析したいという要求があるとしても、市場調査を行うという業務が現実に実施されていなければ、いくら社長命令であっても . . . 本文を読む
適用業務は、その見方によって大きくも小さくも捉えることができます。
例えば、’注文書の発行’という仕事を考えてみると、これを細かく’注文書・控えの一組を準備し、内容を記入し、・・・・’というように表現していくことがでますし、さらに’ペンをとり’、’字を書く’というように、詳細にみていくこともできます。
また、逆に’業者選択、注文書の発行、注文書の承認、発注入力’を一連としてまとめて、’発注業 . . . 本文を読む
作図の決めごと
①.見出し部 部門、担当者、社外の顧客等ビジネスフローに現れる組織・人を時間の経過に 従って、見出し部が上部のときは左から右へ、左部の場合上から下へ、と記述す る。但し、ごく一部の作業にしか関連しない組織/人で見出しにするまでもない 場合はフロー内にテキスト入力によりコメント的に記述する。
②.見出し部の境界線 見出し部の境界線は、見出し部の組織・人が担当し実施している業務 . . . 本文を読む