これまで説明してきた各種方法により、FP数を算出してその合計値を求めたものが未調整ファンクションポイント(UFP)となります。
この未調整FPに調整要因(係数)を乗じることにより、調整済みFPを求めることになります。
調整要因(係数)の求め方ですが、14項目のシステム一般特性の影響度を評価し、ある計算式に値を代入することにより求めます。
まず、システム一般特性ですが、以下の14項目存在します。
【調整要因】
このシステム一般特性の影響度を0~5の値で評価します。
システム一般特性の影響度を評価したものを以下の計算式に当てはめ、調整要因(係数)を算出します。
調整要因(VAF) = 各項目の評価点の合計(0~70)/100+0.65
Xradianでこのシステム一般特性(調整要因)をどのように取り扱っているかについて、説明します。
前述したように、システム一般特性には14項目ありますが、これを定義された設計情報(画面レイアウトやテーブルレイアウト等)からツールで自動的に評価することは不可能であると判断し、システム一般特性の影響度を画面から入力してもらうようにしています。
影響度さえ入力してもらえれば、調整要因(VAF)の計算式は決まっていますので、ツールで調整要因(VAF)を算出することが可能となります。
画面に予備項目というタブが存在しますが、これは、調整したい要因が他にもあるという場合に使用します。
よく、システム一般特性が今どきのシステムにはそぐわないということが指摘されますが、そのような場合は、この予備項目を使用して未調整FP値を補正することが可能です。
これまで、説明してきた各種方法で未調整のファンクションポイントを算出し、調整要因(VAF)を乗じることにより、調整済ファンクションポイントを算出できるようにしています。
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